東京国際映画祭が開幕!橋本愛、池松壮亮、伊藤沙莉らレッドカーペットに登場
第34回東京国際映画祭
第34回東京国際映画祭が30日に開幕を迎えた。フェスティバル・アンバサダーを務める橋本愛をはじめ、コンペティション部門の審査委員長のイザベル・ユペール、コンペティション部門に出品される『ちょっと思い出しただけ』で主演を務めた池松壮亮と伊藤沙莉らがレッドカーペットに登場し、それぞれに思いを語った。
豪華な顔ぶれが集結!第34回東京国際映画祭レッドカーペット【写真】
今年で34回目を数える東京国際映画祭。オープング作品としてクリント・イーストウッド監督の『クライ・マッチョ』が上映されるのを皮切りに、コンペティションの15作品をはじめ、「アジアの未来」「ガラ・セレクション」「ワールド・フォーカス」といった分野などで126本の映画が上映される。
開幕となるこの日は昨年に引き続き、東京国際フォーラムのロビーにてレッドカーペットアライバルイベントが行われた。新型コロナウイルス感染予防対策のために海外からのゲストの参加は少なかったが、コンペティション部門の審査委員長を務めるフランスを代表するイザベル・ユペールらは来日し、開幕に立ち会った。
イザベルは「コロナ禍で厳しいなかフェスティバルが開催できることは素晴らしい。バラエティー豊かなさまざまな国の映画に出会えることに期待してます」と笑顔を見せる。映画祭の顔となるフェスティバル・アンバサダーを務めた橋本は「この映画祭がみなさんにとって楽しいものになるように、少しでも自分できることをやりたいです」と晴れやかな表情で語った。
コンペティション部門に出品される『ちょっと思い出しただけ』に主演した池松は「過去はいろいろあったけれど、『今は大丈夫』という映画になればいいなという思いで作っていました」と作品に込めたメッセージについて述べる。同じく主演を務めた伊藤も「感慨深い作品になりました」としみじみ語った。
また、ジャパニーズ・アニメーション部門に出品の『グッバイ、ドン・グリーズ!』は、3人の高校生が夏休みに山火事の犯人と誤解されてしまい、無実の証拠を探しに旅立つ冒険アニメ。トトという少年の声を務めた声優の梶裕貴は「いろいろな思いを素直に出せない繊細な役柄が自分に近いと感じました」と役柄について述べた。
さらに、昨年までの「Japan Now」部門から名称を改めた「Nippon Cinema Now」部門では、これから世界に打って出るであろう新しい才能に焦点をあてる形で特集を組むことになった。今年は「人間の心理をえぐる鬼才 吉田恵輔」と題して吉田恵輔監督(「吉」はつちよしが正式表記)が特集上映され、新作『空白』をはじめとして『ヒメアノ~ル』『BLUE/ブルー』などの上映が行われる。吉田監督は「反響が大きくて、近所のおじいさんやおばあさんから『あんたすごいのに選ばれているんだって?』と言われて、いろいろなところに届いているだって実感しています」と喜びを語った。(磯部正和)
第34回東京国際映画祭は10月30日~11月8日まで日比谷・有楽町・銀座地区にて開催