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神尾楓珠、主演作でゲイの高校生役と向き合う「みんなが持っている感情」

神尾楓珠
神尾楓珠

 神尾楓珠が2日、都内で行われた映画『彼女が好きなものは』の完成披露試写会に登壇し、ゲイであることを隠しながら生活する男子高校生を演じるにあたっての率直な思いを明かした。この日は神尾とともに共演者の山田杏奈草野翔吾監督も来場した。

神尾楓珠『彼女が好きなものは』予告編【動画】

 浅原ナオトの「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」を原作とする本作。ゲイであることを隠しながら生活する男子高校生と、BL好きの女子同級生との恋愛を通じ、世間にはびこる“ふつう”という価値観とのギャップに向き合う男女の姿を描く。

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 「異性を愛したい」「家庭を築きたい」という“ふつう”の幸せと自分らしさとの狭間で葛藤する高校生の純を演じた神尾。「今の時代、この題材で映画を撮ることがリスキーなことだと思い、真ん中に立つことが怖かった」と素直な思いを吐露。しかし、草野監督やプロデューサーの熱意を受けて引き受けたそうで、「最初は、自分には経験がない知らない世界の話なので戸惑いはありましたが、誰にも言えないことがあるのはみんなが持っている感情だと思ったので、そこから(純の持つ)ゲイという悩みに向き合っていきました」と役づくりを振り返った。

 一方、純に恋をする女子高校生の三浦紗枝役の山田は「紗枝は本当に真っすぐな子なので、台本を読んだとき、そういう紗枝の思いを私が表現できるんだ! と思ってうれしかったです」と笑顔を見せる。

 そんな二人は本作が3回目の共演。印象を尋ねられた神尾は「初めて会ったときは、こんな中学生いるんだ。めちゃくちゃ上手い人がいる! と衝撃を受けました」と打ち明ける。続けて「(今は)どんどん洗練されている。自分の芯が二十歳にしてあるのでびっくりしました」と舌を巻く。

 山田は「(神尾は)年上ですけど、フランクに接しても許してくれるし、スンとして見えるけど、けっこうおもしろい部分がある方。お芝居も本当に素晴らしくて、すごくいい時間でした」と感謝と共に、その人柄を語った。

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 また、作品にちなんで「実は好きなこと」についてトークを行うことに。神尾は「恋バナが好き。学生時代は大嫌いでしたが、大人になって、めちゃくちゃ楽しいじゃん! と思って。人の恋バナを聞くと、それだけで幸せになれます。アドバイスとかしちゃいます」とにっこり。

 「自分に付けられたラベリングは?」という質問には、神尾は「真顔でいると『つまらなそう』とよく言われます。普段、感情が爆発することってあまりないからでしょうが、心の中ではめちゃくちゃ楽しんでいます」と主張。一方の山田は「顔も幼いし、高校生の役などが多いので、コーヒーをブラックで飲むと、大人たちに『ブラックで飲めるんだ』とびっくりされます。飲めますよ! と思う」と笑っていた。(錦怜那)

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