湊かなえ「母性」実写映画化!2022年秋公開、監督は廣木隆一
累計発行部数90万部を突破している湊かなえのミステリー小説「母性」が廣木隆一監督によって映画化され、2022年秋に公開されることが明らかになった。
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これまで映画『告白』『北のカナリアたち』『白ゆき姫殺人事件』やドラマ「花の鎖」「夜行観覧車」「N のために」「リバース」「贖罪」など、多くの作品が映像化されてきた湊作品。今回、2012年に発表された小説「母性」が映画化されることが発表された。
「母性」は、ある女子高校生の遺体が見つかったことに端を発する母と娘をめぐるミステリー小説となっており、原作者の湊は「永遠に愛され、庇護される立場(娘)でありたい母親と、その母親から愛されたい娘の物語です。毒親でもなく、虐待でもなく、だけど大切なものが欠けた関係。それを、自分が母親と娘の両方の気持ちを持っているあいだに書きたいと、このテーマに挑みました。ちなみに、今はもうどちらの気持ちも持っていません」と語る。
映画化については「映画化の話をいただいた際は、限られた時間でどの部分を切り取るのだろうかと、少し不安が生じました。しかし、脚本を読んで、切り取るのではなく、物語の大切なところをすくい上げ、映画として膨らませていることがわかり、安心しました。一つ一つの場面が、役者の方々の演技や表情で、受け止め方が大きく変わってくる繊細な構成において、どのような感情を湧き起こさせてもらえるのか。原作者としてではなく、一観客として楽しみにできるのは、監督やスタッフ、役者の方々を信頼しているからで、そのような映像化になったことを、心から嬉しく思います」とコメント。
監督を務めるのは『余命1ヶ月の花嫁』『さよなら歌舞伎町』『ナミヤ雑貨店の奇跡』『ノイズ』などの廣木隆一。本作に挑むにあたり廣木監督は「湊さんが書かれた小説は前から気になっていたので、今回映画化することが出来て嬉しく思いますと同時にプレッシャーでもありました。母親と娘の話なので僕で大丈夫なのか心配でした。反面、どんな親子なのか興味あふれる物でした。でも、湊さんが書かれた親と子供の関係性は普遍的である一方、様々な姿を三人の中に見せてくれました。どうぞ、女性の方ばかりではなく男性の方にも観ていただきたい映画になっているのでぜひスクリーンでお確かめ下さい」と期待を高める。
湊作品の映画化では松たか子、吉永小百合、井上真央、鈴木京香、榮倉奈々といった錚々たる俳優陣が主演を担ってきたが、本作のキャスティングにも期待が高まる。(編集部・大内啓輔)