成田凌主演で「逃亡医F」連ドラ化 殺人の濡れ衣きせられた天才外科医の逃避行描く
俳優の成田凌が、2022年1月期の日本テレビ系新土曜ドラマ「逃亡医F」(毎週土曜よる10時放送)で主演を務めることが17日、明らかになった。伊月慶悟原作、佐藤マコトの作画による同名漫画を原作にしたストーリーで、脚本は同局のヒットドラマ「あなたの番です」の福原充則。成田は恋人殺しの濡れ衣を着せられて逃亡する天才外科医を演じる。成田演じる主人公の外科医、そして逃亡者としての姿をそれぞれイメージしたビジュアルも公開された。
成田演じる主人公・藤木圭介(ふじき・けいすけ)は、医大所属の脳外科医。天才的なオペ技術を誇り、犯罪者であろうと目の前に患者がいれば治療する主義。一方で一般常識や社会情勢には疎く、昭和歌謡が趣味。
ある日、恋人を殺害した濡れ衣を着せられて指名手配犯となった彼は、恋人の死の真相を究明するために地位と名前を捨て「鳴海健介」として逃亡の日々を送ることに。追っ手から逃れるうちに、さまざまな理由で医療を必要とする人々と出会う。
成田にとって連続ドラマへの出演は、連続テレビ小説「おちょやん」(2020~2021)以来。プライムタイム連続ドラマでの主演は初となり、クランクインを前に「追っ手から逃げながら、手術道具が不足している中、その場にあるもので工夫して手術をする、人を救うというシーンが毎話出てきます。こんな意外なもので人を救うのか! という驚きと、捕まってしまうんじゃないかというハラハラドキドキを毎週土曜日の夜に皆さんと一緒に感じられたらなと思います」とコメントしている。
プロデューサーの藤村直人は、成田の起用について「主役には原作を読んだときからこの人しかいないと思っていた」と言い、「福原さんが描く予測不能なストーリー、そして魅力に溢れ、愛さずにはいられないキャラクター達を大いに期待いただければと思います」と呼びかけている。
演出は、ドラマ「ごくせん」シリーズや映画『カイジ』シリーズなどの佐藤東弥ら。主演・成田、藤村プロデューサー、原作者・伊月のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)
主演・成田凌(藤木圭介役)
プライム帯の連続ドラマ初主演ということで、子どもの頃からテレビドラマを食い入るように見ていたので、こんなことがあるのかという驚きもありますし、今はとにかく嬉しい気持ちでいっぱいです。僕の演じる藤木圭介は天才と呼ばれる外科医で、ある日突然恋人を殺したという濡れ衣を着せられてしまいます。しかし、警察をはじめとした様々な追っ手から逃げながら、恋人の死の真相を明らかにしようとします。そんな状況でも目の前に患者がいれば、その命を絶対に助けようとする男です。素晴らしい脚本と、共演者の方と、スタッフのみなさんに恵まれて……あとは自分が頑張るだけですね。(笑)今からクランクインが楽しみでしょうがないです。追っ手から逃げながら、手術道具が不足している中、その場にあるもので工夫して手術をする、人を救うというシーンが毎話出てきます。こんな意外なもので人を救うのか!という驚きと、捕まってしまうんじゃないかというハラハラドキドキを毎週土曜日の夜に皆さんと一緒に感じられたらなと思います。ぜひ、放送を楽しみにしていてください!
藤村直人(プロデューサー)
「見たことのないドラマになる・・・・・!」原作と最初に出会った時の正直な印象です。「極限状況の医療物語」、「手に汗握る逃亡アクション」、「毎話続きが気になる謎解きサスペンス」。それぞれのテーマだけで面白いドラマを作れる要素が集まっている原作を、王道ながら新しいエンターテインメントドラマにしたい!その想いで、脚本には日本テレビを代表するドラマとなった『あなたの番です』の福原充則さんを迎えました。福原さんが描く予測不能なストーリー、そして魅力に溢れ、愛さずにはいられないキャラクター達を大いに期待いただければと思います。そして、主役には原作を読んだときからこの人しかいないと思っていた成田凌さん! 私が一番仕事をご一緒したいと思っていた底知れない才能を持つ俳優です。ドラマ、映画でさまざまなキャラクターを演じてきた成田さんが、プライムタイム連ドラ初主演となるこの作品で、どのような演技を見せるのか!? 是非注目いただければと思います。
伊月慶悟(原作者)
この「逃亡医F」というのは不思議な運命を持ったマンガ作品かもしれません。ある雑誌から医療マンガの原作を依頼された私は、当時医者を主人公にした連載を3作ほど抱えていたため一度は断りました。それからしばらく喫茶店で雑談のようなものが続き、「そろそろ帰ります」と言うタイミングを探っていたときに後ろのテーブルのお客さんが飼い犬の話をはじめました。どうもそのワンちゃんはうつ病(だったか自閉症だったか)で定期的に通院をしているようなのです。犬にもうつ病があるなんて大変だなア、いろんなお医者さんがいるんだなア、などと思いながらなんとなく帰るキッカケを失っているうちにいつのまにかまた作品の話になり、そして作画は「サトラレ」で有名な佐藤マコトさんと聞いて、気づいたら編集者と夢中になって船医がどうの、医者が旅をしてどうだの、と構想を練って出来上がったのがこの『逃亡医F』です。あの時、どこかのセンシティブな犬がお医者にかかっていなければこの作品は生まれていなかったでしょう。そんな経緯でこの世に誕生した作品ですが、今回日本テレビさんでテレビドラマ化の話が持ち上がったと聞き、正直驚きました。なぜなら、いくら医療ドラマが当たっているから(?)といってこれは普通の医療ドラマとは違います。恋人殺しの濡れ衣を着せられた不運な医師が日本全国を逃げ回りながら出会った人々の身体と心を救う話なのですから。「ロケを考えただけで制作費が、、、、きっと立ち消えになるに決まってる」でもそんな心配は杞憂に終わりました。しかも主人公の藤木圭介(鳴海健介)を演じるのは私も大好きな成田凌さん。もうキャライメージにピッタリの役者さんです。成田さん演じる主人公が日本中を逃げ回る中、どんな人間ドラマを紡いでくれるか、、、原作者であることも忘れ、今からワクワクしながら放送を待ちわびています。