小松菜奈&坂口健太郎が全身全霊で生きた『余命10年』撮影裏を収めたメイキング写真が公開
小松菜奈と坂口健太郎が主演を務める映画『余命10年』(2022年全国公開)の撮影裏を収めたメイキング写真が公開された。
『余命10年』は、2007年に刊行された小坂流加さんの同名小説を原作に、数万人に一人という不治の病で、余命が10年であることを知った20歳の茉莉(まつり)の姿を描くラブストーリー。生きることに執着しないよう恋だけは決してしないと心に決めていた彼女が地元の同窓会で和人(かずと)と出会い、心を動かす姿が描かれる。
今回、撮影風景を捉えたメイキング写真が公開。小松と坂口に寄り添いながら演出をする藤井道人監督と、四季の移り変わりとともに約1年をかけて撮影が行われた。原作小説の著者である小坂さんは作中の茉莉と同様に難病を抱え、2017年に文庫化を待たずして38歳の若さでこの世を去った。メイキングからは、そんな小坂さんの遺した思いを引き継いで撮影に挑む姿を見ることができる。
数万人に1人という不治の病で余命が10年であることを知り、生きることに執着しないために恋はしないと心に決めた茉莉と、生きる意味を見失って自暴自棄になった真部和人が出会うことから物語は大きく展開していく『余命10年』。主演の二人については「小松さんと坂口くんのコンビを単純に観客として見てみたかった」と藤井監督たっての希望があったという。「小松さんは言葉がなくても、物悲しさや嬉しさだったり、立っているだけで感情が伝わる俳優さんだなってずっと思っていて、いつかご一緒したいと思っていましたね」
一方の坂口については「顔がタイプだったんですよ(笑)。彼の柔らかさって、自分が描きたい作品のトーンに凄く合っていて、都会に漂っている一人の青年みたいな弱さというか、儚さがちゃんと感じられたんです」と印象を明かしている。
脚本は『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『雪の華』などを描けてきた岡田惠和と、『凜-りん-』などの渡邉真子が担当。最も旬な監督とキャストによる化学反応により生まれたラブストーリーに期待が高まる。(編集部・大内啓輔)