「仮面ライダージオウ」奥野壮&紺野彩夏、夫婦役で再共演 『灰色の壁』来年2・25公開
特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」で知られる奥野壮と紺野彩夏が再共演した映画『灰色の壁 -大宮ノトーリアス-』が、2022年2月25日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開される。
実話を基にした本作は、平成初期の埼玉を舞台に、県下一の勢力を誇る暴走族「桜神會」(おうじんかい)を仕切る総長・吉田正樹(奥野)の挑戦を描く。吉田は、暴力団「青葉会」とその傘下に入った暴走族「魅死巌」(みしがん)の企みにより、少年刑務所へと収監されてしまう。桜神會のメンバーが次々と買収され、家族も不当なゆすりに遭っていることを知った正樹は、人生を賭けて、青葉会や魅死巌への復讐を決意する。
「仮面ライダージオウ」で王様を目指す主人公・常磐ソウゴを演じた奥野は、リーゼント姿や丸刈り頭で体当たりの演技に挑戦。同作でタイムジャッカーの少女オーラを演じた紺野は、正樹の妻で、不当な扱いを受けながらも夫を信じて待ち続ける吉田さゆり役を務める。
『パラ族 パラパラじゃないか!』などの安藤光造監督が手がけた本作にはその他、陣内孝則が正樹を模範囚へと導く少年刑務所の看守・杉山役で出演。金子昇、新羅慎二、吉村界人、後藤剛範、木田佳介、小嶌宣輝、濱正悟らが脇を固める。奥野、紺野、陣内 、安藤監督のコメント全文は以下の通り。(編集部・倉本拓弥)
奥野壮 (吉田正樹役)
昨年、今年とコロナウイルスの影響で公開時期が何度も延期になってしまいましたが、こうして無事映画を公開することができることになって本当に嬉しいです。『たった一言』で自身や周りの人生が大きく変わってしまった青年を描いた作品です。この映画を観た全ての方に何か伝わるものがあってくれたらと願っています。魂込めて撮ったので是非多くの方に見ていただきたいです。
紺野彩夏 (吉田さゆり役)
はじめて母親役を演じたこと、そして8年間辛抱強く夫の帰りを待ち続ける、強いと言う一言では表しきれないくらいの心を持った女性を演じたこと、私自身にとってとても印象に残る作品になりました。匿名で良いことも悪いことも書き込めるようになった今の時代。この映画を通して、自分の行動や世の中にある偏見と差別について、考え直すきっかけになる映画になったと思います。私が演じたさゆりのように、正樹が立ち直っていく姿を見守っていただけたらと思っています。
陣内孝則 (杉山役)
ちょっとしたミスから取り返しのつかない地獄に落ちてしまう若者たち……映画は20年以上前の実話を基にしていますが、現代を生きる若者こそリアルに抱く不安だと思います。本作ではそんな若者たちを厳しく指導する役をやらせていただいております。本作はエンタテイメントではありますが、我々のような大人の目線からご鑑賞いただくのも一興かと思っております。
安藤光造監督
人生は良くも悪くもいつどうなるかなんてわかりません。やった事は必ず還ってくる。そんな言葉を反芻しながら公開の機を待ちわびておりました。この完璧なキャストで撮れた事を光栄に思います。