吉岡里帆主演『ハケンアニメ!』劇中アニメのスタッフが明らかに!高クオリティーの場面カットも
辻村深月の同名小説を吉岡里帆主演で映画化する『ハケンアニメ!』(2022年5月公開)で、劇中に登場するアニメーション作品のクリエイター陣とストーリー情報が明らかになった。あわせて、その一部を切り取った場面カットも公開された。
豪華スタッフ集結!映画『ハケンアニメ!』劇中アニメの場面カット【画像】
日本のアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号=覇権(ハケン)を手にするべく奮闘する人々の姿を描く本作。公務員出身の新人アニメ監督・斎藤瞳(吉岡)がデビュー作で憧れのスター監督・王子千晴と「ハケン(覇権)アニメ」を争うさまが描き出される。主演の吉岡のほかに中村倫也、柄本佑、尾野真千子が出演し、監督を『水曜日が消えた』の吉野耕平が務めた。
アニメ業界を舞台とする本作では、劇中で覇権を争う2作のアニメーションのクオリティーの高さも見どころ。現在、東映映画YouTubeチャンネルでは劇中作となる『サウンドバック 奏の石』(斎藤瞳監督)と『運命戦線リデルライト』(王子千春監督)の特報映像も公開されているが、今回、その制作スタッフが明らかにされた。
吉岡ふんする斎藤瞳が監督する『サウンドバック 奏の石』を手掛けたのは、テレビアニメ「テルマエ・ロマエ」「若おかみは小学生!」などで知られる谷東監督。キャラクター原案を漫画「ツルモク独身寮」「ワタナベ」「ショコラ」などの窪之内英策、メカデザインを「機動戦士ガンダム00」シリーズや「マジンガーZ / INFINITY」などでの柳瀬敬之が担当している。主人公トワコと仲間たちが、のどかな田舎町を突然襲った巨大ロボットから平和を守るため、音を奏でて戦うというストーリーが展開する。
一方、中村ふんする王子千晴が生み出す『運命戦線リデルライト』では、映画『プリキュア』シリーズや『劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』』などで知られる大塚隆史が監督を担当。キャラクター原案を「デュラララ!!」「ハイキュー!!」「魔法少女まどか☆マギか」などの岸田隆宏が務めた。魔法少女・充莉が自らの魂の力で乗るバイクを変形させて、ライバルたちとレースで競い合うというストーリーが描かれ、主人公たちが1話ごとに1歳年を取るという設定が特徴となっている。
原作者の辻村は小説でアニメがおもしろく見えるようにこだわりを持って執筆しており、今回の映画化にあたって最も期待していた部分がアニメのクオリティーだと語る。そのため、劇中アニメの制作にあたって辻村は、映画では全編使われるわけではないエピソードを含む各12話分のプロットを自ら書き下ろした。単独でアニメシリーズになりうるほどの完成度を誇るプロットに映画スタッフやアニメパートスタッフも感激し、現場全体が熱意に満ちた状態で制作が進められたという。
なお、雑誌「anan」の12月1日発売号にて本作のアニメクリエイター陣のインタビューが掲載されている。(編集部・大内啓輔)