「ホークアイ」第3話レビュー:MCU要素満載!10分ノンストップのカーチェイスに大興奮
1日、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ホークアイ」の第3話「エコー」が、ディズニープラスで配信された。『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界で再び戦いに身を投じるホークアイ/クリント・バートンと、若き弓の名手ケイト・ビショップにさらなる試練が訪れると共に、MCUに誕生する新たなヒーローの過去が明らかになる。
アベンジャーズを離れ、クリスマス目前のニューヨークで家族との時間を満喫していたクリントは、負の遺産ローニンのスーツを巡る騒動に巻き込まれてしまった。スーツの行方を追う中で自身の大ファンであるケイトと出会うも街のギャング(ジャージ・マフィア)に捕まるなど、初回から散々な目に……。第3話では、窮地に立たされた二人の前にある女性が現れる。
その女性こそ、第3話のタイトルとなったエコーことマヤ・ロペスだ。今回は、彼女のオリジンストーリーでもあり、聴覚障害を抱える彼女がどのような人生を送ってきたのか、なぜ敵としてクリントの前に現れるのかが語られる。マヤは本作のスピンオフ「エコー(原題) / Echo」の主役になることが決定済みで、今後のMCUを担う新ヒーローとしても要注目のキャラクターだ。原作コミックではローニンを名乗っていたこともあり、実写でもローニンを巡る物語に関わることになるだろう。
最大の見どころは、10分近くにわたりノンストップで繰り広げられるカーチェイスだ。師弟関係が芽生えつつあるクリントとケイトが、ジャージ・マフィア相手に見事な連携プレーを発揮。過去のMCUであまり触れられなかったクリントの矢の性能が、ケイトとの掛け合いによって明かされる展開は興味深く、次々と放たれる矢の能力に驚愕する。MCUファンならニヤリとする演出も待ち受けており、同エピソードを手がけた監督コンビ・バート&バーティの手腕が光る。
第3話はマヤの聴覚障害、クリントの難聴という設定を生かした音響的な演出も見事だ。音が聞こえない瞬間が登場することで、『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のクリントの変化を視聴者が体感することができる。家族との通話でさえも苦労するクリントを、そばで支えるケイト。徐々に打ち解けていく二人の関係が、どう展開していくのか、次回以降も気になるところ。
クリントたちを狙うジャージ・マフィアについて、気になる事実も判明した第3話。クリントが「関わるとマズい」と警戒する黒幕は誰なのか。彼らの本当の狙いは何なのか。第4話から物語は後半戦に突入する。(編集部・倉本拓弥)
「ホークアイ」はディズニープラスにて独占配信中