「地獄が呼んでいる」とまるで別人！パク・ジョンミンがトランスジェンダー役で熱演
Netflixで配信中の話題のドラマ「地獄が呼んでいる」で重要な役割を担う夫婦の夫役を務めたパク・ジョンミンが、12月24日に日本公開される映画『ただ悪より救いたまえ』でユイというトランスジェンダーのキャラクターに変身。第41回青龍映画賞助演男優賞や第57回百想芸術大賞の映画部門男性助演賞など、数々の賞に輝く熱演を披露している。
韓国の傑作ノワール映画『新しき世界』のファン・ジョンミンとイ・ジョンジェが再共演することも話題の『ただ悪より救いたまえ』は、腕利きの暗殺者インナム（ファン・ジョンミン）と、復讐のためにインナムを追いかける殺し屋のレイ（イ・ジョンジェ）が、タイの犯罪組織や警察まで巻き込んだ壮大な抗争を繰り広げる大ヒット映画。『チェイサー』『哀しき獣』の脚本家として知られるホン・ウォンチャンが脚本と監督を務めた。
そんな殺伐とした本作で、パク・ジョンミンは“良心”を象徴するキャラクター、ユイ役を担当した。ユイはバンコクに滞在するトランスジェンダーの韓国人で、性別適合手術の費用を稼ぐため、インナムの子どもを一緒に探す手伝いをすることに。しかし、そのなかで抗争に巻き込まれ、命の危険にさらされていく……という重要な登場人物だ。公開されている写真でも、ボブヘアや露出度の高いファッションで完璧にユイに変身したパク・ジョンミンの姿が確認でき、ビジネス・カジュアルなスタイルでテレビ局のプロデューサーにふんした「地獄が呼んでいる」とは全く異なる魅力を発揮していることがわかる。
パク・ジョンミンは1987年2月生まれ。カン・ハヌルと共演した『空と風と星の詩人 ～尹東柱の生涯～』で主要映画賞の新人賞を総なめにし、注目を浴びた。映画『それだけが、僕の世界』ではイ・ビョンホンふんする元プロボクサーの弟で、サヴァン症候群を患うジンテ役を担い、ピアノの実演シーンにも挑戦。その後も「地獄が呼んでいる」だけでなく、『サバハ』『狩りの時間』『スタートアップ！』など、実力派俳優として多くの作品で活躍している。（編集部・吉田唯）