大泉洋&柳楽優弥、劇団ひとりの人見知りぶりを暴露
俳優の大泉洋と柳楽優弥が7日、都内で行われたNetflix映画『浅草キッド』配信記念イベントに来場し、劇団ひとり監督の人見知りエピソードを明かした。この日は門脇麦、土屋伸之、鈴木保奈美、劇団ひとり監督も来場した。
本作は、映画監督・北野武として世界的に高い評価を受ける芸人・ビートたけしの原点であり、師匠である深見千三郎と過ごした日々を映し出す青春映画。劇団ひとりがメガホンを取り、昭和40年代の浅草を舞台に師匠と弟子の絆や、個性と才能にあふれた仲間たちとの出会い、芸人・ビートたけしの誕生秘話を描く。
壇上に立ったひとり監督は「何年も温めてきた企画です。(配信が)もう明後日ということで、まだ実感が湧かないですけれど、本編でもこのメンバーが勢ぞろいするのがほとんどなかったのでうれしいですね」と笑顔を見せるも、「最近は大泉さんとよく取材で会うんで飽き飽きしてきています。話すこともなくて困ってる」とコメント。
一方の大泉も「わたしは劇団ひとりさんとは今回、『青天の霹靂』に続き2作目でございまして。今回も重要な役で呼んでもらって、監督との絆を感じています」と切り出しつつ、「ただ監督はこう見えて大変な人見知りをする方ですから。撮影現場でも僕以外友だちがいないんです。だから僕といるときだけが楽しそうで。僕がクランクアップした時はさみしそうでした」と暴露。それを受けて、先ほどの大泉に対するコメントの本心を問われたひとり監督は「大好きだよ!」と明かしていた。
だが、大泉以外のキャスト陣は撮影中にひとり監督と打ち解けることができず、大丈夫かなと思うことが多かったそうで、柳楽が「いまだに褒めてもらっていない。撮影中は本当に、大泉さんといるときだけ楽しそうだった」とボヤく一幕も。ひとり監督も「(柳楽の)インタビューを見ると、作品を観てすごく監督のことが好きになりましたと言っていて。ということは作品を観るまでキライだった?」と質問するなど、会場を沸かせていた。
そんなひとり監督の人見知りぶりを裏付けるがごとく、この日の出演者たちの口からは次々と「ひとり監督から褒められなかった」エピソードが。それを聞いていたひとり監督は「逆に他の監督はみんな褒めているんですか? 一回褒めたら次も褒めなきゃいけなくなるじゃないですか」と逆質問。それに対して大泉が「やっぱり『この間の芝居、良かったよ』とか言って。コミュニケーションをとらなきゃ」と諭してみせると、ひとり監督が「それを言ったら俺のことだって褒めてくれないじゃないですか。褒められたいならまず俺を褒めてください!」と逆ギレ(?)して、会場は笑いに包まれた。
本作に挑むにあたり、タップダンスを猛練習したという柳楽と大泉。柳楽いわく、「現場でもずっとタップを踏んでいました。違う現場に行ってもやっちゃいますね。あれをやると身体があったかくなるんです」とタップダンスが身体に染みついているそう。そんな二人の練習ぶりについてひとり監督は「大泉さんはすごく愚痴っぽいんです。柳楽さんとか門脇さんは本当に努力を見せない。陰で練習するタイプなんですが、大泉さんは練習していますアピールがすごい」と評していた。
大盛り上がりのイベントもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた大泉は「本当にこのようなやりとりをしてきたので、この人を褒めるのは悔しくて仕方ないんですが、監督の才能があふれた作品だと思います。たぶんステージに立っているみんなが胸を張って、こんな素晴らしい作品はないと思える作品だと思います」と前置きすると、大きな声で「劇団ひとりは駄目な男ですがこの作品は素晴らしいと思います。劇団ひとりを嫌いになっても、『浅草キッド』のことを嫌わないでください!」と懇願していた。(取材・文:壬生智裕)
映画『浅草キッド』は12月9日よりNetflixにて全世界独占配信