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片桐仁『99.9』で“モiPhone”制作 こだわりは?

明石達也(片桐仁)、映画版では“モiPhone”を披露
明石達也(片桐仁)、映画版では“モiPhone”を披露 - (C) 2021「99.9-THE MOVIE」製作委員会

 松本潤主演の映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』(12月30日公開)でドラマシリーズに続き、人気キャラクターのパラリーガル・明石達也を演じる片桐仁。明石と言えば、本人を表すかのような独特すぎるデザインのスマホケースが話題を呼んでいたが、映画版ではどんなデザインになっているのか。そのこだわりを片桐が語った。

『99.9』映画版、パラリーガル3人組の劇中カット

 本作は、松本が2016年と2018年にTBSの日曜劇場枠(毎週日曜夜9時~)で主演を務めた連続ドラマシリーズ「99.9-刑事専門弁護士-」の初の映画版。型破りな弁護士・深山(松本)らが働く斑目法律事務所に、15年前にとある村で起きた毒物ワイン殺人事件に関する依頼が舞い込み、明石はまたしても深山のムチャぶりに振り回されるハメになる。

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 明石は、20年以上勉強し続けながらも弁護士になれない落ちこぼれだが、深山の理解者でありいわば彼の右腕的な存在。ドラマシリーズでは居酒屋「いとこんち」に置かれたペットボトルケース「ペットボ土偶」、コショウ入れ「ペッパー警部」といった生活雑貨のほか、明石の机周りにも粘土を盛った文房具がたくさん。カバの後頭部がパンチになった「アナポタマス」、ペリカン型の修正テープケース「モモイロシュウセイペリカン」など。これらすべて片桐の手作りによるものだ。

 とりわけ話題を呼んだのがスマホケースで、シーズン1で魚型の「カレイ Phone」、シーズン2で昆虫型の「iPhone-7(ナナ)ホシキンカメムシ」を制作。視聴者から商品化の希望が多く寄せられていた。映画版ではなんとモアイ型で、片桐は以下のようにコメントしている。

 「衣装合わせで、木村(ひさし)監督に『新しいiPhoneケース作りました?』と言われて、『次は、モアイのiPhoneでモiPhoneですかね?』みたいな話から作ることになりました。作ってみたらとても楽しかったです。ゴム製の滑り止めを粘土に押し付けて石の質感を出したり、苔が生えた感じの塗装をしたりと、色塗りも楽しかったです」

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 片桐は、多摩美術大学卒業で芸人、俳優のほか彫刻家としても活躍。1999年「ヤングマガジンアッパーズ」の連載スタートをきっかけに、20年以上にわたり粘土作品を作り続けてきた。2015年から4年間にわたって全国のイオンモールで開催された企画展「ギリ展」では累計約8万人を動員し、2019年6月には海外での個展「技力展台湾(ぎりてんたいわん)」を実現。現在、20年の創作活動を記念した過去最大規模の展覧会「粘土道20周年記念 片桐仁創作大百科展」が開催中だ(12月19日まで)。これまでに発表された粘土作品をはじめ、初公開となる学生時代に描いた絵画や、「テレビブロス」の連載で約18年間描いてきたイラスト、取材先で制作した作品まで、片桐のアート活動をあますところなく見ることができる。(編集部・石井百合子)

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