ビートルズお蔵入り映像修復の裏側とは?ピーター・ジャクソン監督が明かす
動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)にて配信中のオリジナルドキュメンタリーシリーズ『ザ・ビートルズ:Get Back』より、監督のピーター・ジャクソン監督が映像と音声修復の裏側を語る特別映像が公開された。
【動画】『ザ・ビートルズ:Get Back』修復の裏側を語る映像
本作は、ザ・ビートルズにとって最後のライブとなった、ロンドンのアップル本社の屋上で行われたサプライズライブ“ルーフトップ・コンサート”を含む57時間以上の未公開映像と、150時間以上に及ぶ未発表音源を再編集した体験型ドキュメンタリー・エンターテイメント。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのジャクソン監督が3年かけて復元・編集し、各エピソード約2時間、全3部構成で完成させた。
公開された映像には、ジャクソン監督と編集担当のジャベツ・オルセンがいかにして映像と音声を修復したのかを説明している様子が映る。映像については、16ミリフィルムで撮影されたものを35ミリに引き延ばしていたため、粒子が粗く退色してとても暗い質感だったが、鮮やかな自然な色に修復した。音声については、楽器の音やメンバーの声を判別できるように機械学習システムに覚えさせ、それぞれの音を抽出し再びミックスし全体のバランスを整えた。そうすることで、これまで楽器の音にかき消され、聞き取りづらかったメンバー同士の会話もはっきりと聞こえるようになり、ビートルズの知られざる姿を見ることができるようになった。(今井優)