『劇場版 呪術廻戦 0』100億円超え確実のロケットスタート!乙骨役・緒方恵美も感激
声優の緒方恵美が24日、TOHOシネマズ新宿で行われた『劇場版 呪術廻戦 0』の初日舞台あいさつに出席。初日からの盛況ぶりに沸くなか、本作の先行上映をのぞいたときに涙を流す観客の姿がいたということを振り返って感激の言葉を口にした。この日は花澤香菜、小松未可子、内山昂輝、関智一、中村悠一、櫻井孝宏も出席した。
緒方恵美・花澤香菜・小松未可子ら声優陣が集結!舞台あいさつの様子【写真】
芥見下々のコミックを原作にしたアニメ「呪術廻戦」の1年前を舞台にした「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」を映画化した本作。幼なじみを事故で亡くした高校生・乙骨憂太が幼なじみの呪いに苦しみ、最強の呪術師のもとで呪いを学ぼうとするさまを描き出す。
呪術師の楽園実現のために起こした呪術テロ事件“百鬼夜行の決行日”となる24日に、全国418館(うちIMAXが39館)で公開され、初日だけで100万人を狙える動員を記録しているという(予測値・15時の集計時点)。さらに週末の座席予約状況から、今後の興収100億円突破は確実とみられ、配給元の東宝も「最終的な(興収)成績は予測不能」「本年No.1の超大ヒットスタート」としている。
この日、満席となった客席を見渡した主人公・乙骨役の緒方は「ようこそ。クリスマスイブの晩に、このような物騒なパーティーにお越しいただきありがとうございます」とあいさつ。里香役の花澤は自身のキャラにかけて「みなさん、呪いあってますか!」と物騒なコメントで続け、会場は大笑い。さらに五条役の中村が「こんなところまですみません。この人(夏油役の櫻井)がここで(百鬼夜行を)やると言ったもんで。でも足を運んでいただいて本当にありがとうございます」、櫻井も「帰るまでが百鬼夜行なので、短い時間ですが、よろしくお願いします」と呼びかけて、会場を沸かせた。
この日は、0時よりTOHOシネマズ新宿を含む全国58スクリーンで先行上映が行われたが、ちょうどその時間に新宿を通りかかったという緒方は「スタッフに連絡をとって、エンディングくらいに(劇場の)通路のあたりから拝見しました。エンディングなので画面はクレジットだけでしたが、横からのぞいたら泣いている人もいて。クレジットでも席を立たずに観ていてくださったので、うれしく、ありがたく思いました」と感激した様子で最速上映の様子を報告。
緒方自身は今回の劇場版からの参加となるために「私は『呪術廻戦』では新参者。原作の芥見先生をはじめ、テレビシリーズを作ったみなさんに乗っからせていただく形で参入したので、さてちゃんと溶け込めるだろうかと思っていました」という。「キャラクターとも初めて向かい合いましたが、順撮りでなかったりと制約も多く、役柄も少し難しいなと思ったので、ハッキリとした手応えがあったわけではなかったんです。でも完成した映像を観たら、とりあえずつながっていたので、ホッとしました」と述懐。花澤も「私は里香ちゃんの視点でキュルンキュルンしながらやっていました」とアフレコを振り返った。
最後に、メッセージを求められた緒方は「日本を代表する素晴らしいクリエイターのみなさんが作られた、そしてすごい才能を持った芥見先生の最初の連載であり、役者もみんな個性的。内容が主人公の乙骨はただのポンコツだったわけなのですが、みなさんに刺激をいただきながら、自分の力で上がっていく。誰かに親切に手を引っ張ってもらうのでなく、自分で悪いところを直して上がる、直して上がるということを繰り返した先に、ようやく仲間ができるんです」とコメント。
そんな乙骨の姿が社会人のあり方に似ていると感じたという緒方。「乙骨はいちいち痛みを受けて、それを超えて、また痛んで、それを超えてということをするわけです。みなさんも生活の中で、ちょっと辛い思いをしたときにシンクロするキャラクターではないかなと。その側に、口は悪いけど親切な感じの仲間や、思い切りガツンとぶつかってくる(敵の)お坊さんだったり、いろんな方がいる。何度でも足を運んでいただき、新しい発見をしていただけたら。みなさまのお力になれるような、そんな映画です」と力強く語った。(取材・文:壬生智裕)