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『ダラス・バイヤーズクラブ』ジャン=マルク・ヴァレ監督、58歳で死去

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ご冥福をお祈りいたします。 - ジャン=マルク・ヴァレ監督
ご冥福をお祈りいたします。 - ジャン=マルク・ヴァレ監督 - Jeff Kravitz / FilmMagic for HBO / Getty Images

 映画『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)などで知られるジャン=マルク・ヴァレ監督がカナダ・ケベック州の山小屋で亡くなったと、Varietyほか各メディアが報じた。58歳だった。死因は明かされていない。

【画像】主演が21キロ減量…『ダラス・バイヤーズクラブ』

 ジャン監督は、1963年3月9日カナダ・モントリオール生まれ。ミュージックビデオや短編映画の監督で才能を発揮し、1995年に映画『ブラックリスト(英題) / Black List』で長編監督デビューを果たす。その後、カナダのジニー賞を総なめにした『クレイジー(原題) / C.R.A.Z.Y.』(2005)、アカデミー賞衣装デザイン賞に輝いた『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(2009)など多くの話題作を手がけた。

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 なかでも監督の代表作は、HIV陽性と診断された実在のカウボーイの半生を描いた『ダラス・バイヤーズクラブ』。同作で21キロ減量し、HIV陽性と診断された主人公を演じたマシュー・マコノヒーは第86回アカデミー賞で主演男優賞、性同一性障害でHIVを患う男性役を務めたジャレッド・レトーが助演男優賞を受賞。メイクアップ&ヘアスタイリング賞とあわせて3部門に輝いた。

 そのほか、カリフォルニアの高級住宅街に住むママ友たちの裏の顔や結婚生活を暴くドラマ「ビッグ・リトル・ライズ」では監督・製作総指揮を担当。エミー賞やゴールデングローブ賞などの栄冠に輝いた。

 ジャン監督の訃報を受け、製作パートナーのネイサン・ロスは声明を発表。「ジャン=マルクは創造性、真正性、違うことに挑戦することを支持していました。真のアーティストであり、寛大で愛される方でした。彼と仕事をした者全てが、彼の才能とビジョンに魅了されていました。彼は友であり、クリエイティブ・パートナーであり、兄のような存在。巨匠がいなくなるのは寂しいですが、彼の美しいスタイルと、世界中で共有したインパクトある作品がこれからも生き続けると思えば、それが慰めとなるでしょう」と故人を偲んだ。(編集部・倉本拓弥)

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