『スパイダーマン』ウィレム・デフォー、カメオ出演ではダメ…グリーンゴブリン再演への思い
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(1月7日公開)で再びグリーンゴブリン/ノーマン・オズボーン役を務めるウィレム・デフォーが、カメオ出演ではダメだったというキャラクター再演への思いを、オフィシャルインタビューで語っている。
【画像】 歴代ヴィラン集結!『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
グリーンゴブリンは、サム・ライミ監督版『スパイダーマン』1作目(2002)に登場したスパイダーマンの宿敵。巨大企業・オズコープ社の社長を務めるノーマンが、超人血清の副作用で変貌したキャラクターで、スパイダーマンとの激闘の末、命を落とした。最新作『ノー・ウェイ・ホーム』でマルチバース(いくつもの並行世界)が開いたことで、ゴブリンは1作目から約20年ぶりに復活を遂げる。
ウェレムは、脚本が未完成の初期段階でジョン・ワッツ監督と製作のエイミー・パスカルに、「聞いてくれ、私は単にカメオとして少しだけ出演したり、クローズアップだけを務めたりするのは嫌だ」と伝えたという。「私が気になっていたのは、グリーンゴブリンが再び登場することが不自然ではないか、あるいは何か別の要素に言及するための単なる賑やかしになってしまわないかどうかだったんだ」と不安も抱いていた。
しかし、エイミーとジョン監督から本編の説明を受けた時にその不安も払拭された。「とてもいいアイデアだと思ったよ。実際、とても楽しかった。基本的にはマルチバースが開き、時空が乱れているというものだ。そして、別の次元のものがこの次元で生きているというものなんだ」
シリーズの歴代ヴィランの中でも、高い人気を誇るグリーンゴブリン。ウィレムは「ある意味ではさらに怖くてさらにダークな存在であるかもしれない」と切り出し、「ゴブリンは、勝ち負けの世界を信じている。そして、力こそがすべてだと信じている。それは抽象的なものではない。哲学的に見て、彼は同情や共感には我慢できないし、興味もない。彼は、物事は強い人間によって成し遂げられると信じている。弱い人間のことは気にしないんだ。それは、権力者における非常に現代的な考え方だ」と勝敗への執着がキャラクターの原動力になっていると語った。(編集部・倉本拓弥)