大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の13人って?
9日にスタートする小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)。タイトルの「鎌倉殿」は鎌倉幕府将軍を指すが、13人とは誰のことなのか? 放送を前に振り返ってみた。
「13人」とは源頼朝の亡き後、2代目将軍の頼家を支えた宿老たちのこと。メンバーは、足立遠元、安達盛長(野添義弘)、大江広元(栗原英雄)、梶原景時(中村獅童)、中原親能、二階堂行政、八田知家、比企能員(佐藤二朗)、北条時政(坂東彌十郎)、北条義時(小栗旬)、三善康信(小林隆)、三浦義澄(佐藤B作)、和田義盛(横田栄司)。
ドラマでは、この13人の一人だった若き義時が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかが描かれる。製作発表時、脚本を手掛ける三谷幸喜は以下のようにコメントしていた。
「頼朝が死んだあと、2代目の将軍・頼家という若者がおりまして、この頼家が2代目ということもあって、『おやじを超えるぞ!』と力が入りすぎて暴走してしまう。それを止めるために、13人の家臣たちが集まって、これからは合議制で全てを進めよう、と取り決めます。これが、日本の歴史上、初めて合議制で政治が動いたという瞬間で、まさに僕好みの設定です。今はまだ、この13人の名前をご存じの方はおそらくほとんどいないでしょうが、このドラマが2022年にオンエアされて、その年の暮れぐらいになると、もう日本中の皆さんが13人全員の名前を言えるようになると確信しております。この13人が勢力争いの中で次々と脱落していくなか、最後に残ったのが『北条義時』です。いちばん若かった彼が、最終的に鎌倉幕府を引っ張っていく最高権力者になる。そこまでを、今回のドラマで描いていきたいと思っています」
初回のエピソードタイトルは「大いなる小競り合い」。1175年、平清盛(松平健)が大権力者として君臨していた時代、北条義時(小栗旬)は伊豆の地で兄・宗時(片岡愛之助)、姉・政子(小池栄子)らと平穏に暮らしていた。そんな折、流罪人・源頼朝(大泉洋)が義時の幼なじみである八重(新垣結衣)と恋仲になり、男児が生まれたことで、清盛から頼朝の監視を任されていた八重の父・伊東祐親(浅野和之)は激怒。義時の状況が一変していくこととなる。(編集部・石井百合子)