「鎌倉殿の13人」小栗旬の人望の厚さ、制作統括が語る 「スケールが大きい方」
小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(1月9日スタート、NHK総合ほか)の制作統括を務める清水拓哉チーフ・プロデューサーが、主人公の北条義時を演じる小栗の魅力を語った。
タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。「新選組!」「真田丸」に続いて三谷幸喜が大河の脚本を手がけた本作は、鎌倉時代を舞台に、源頼朝(大泉洋)にすべてを学び武士の世を盤石にした二代執権・北条義時(小栗)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかが描かれる。
清水は本作の“売りどころ”として「脚本以外で言えば、この豪華キャストによく集まっていただけた」とキャスティングに胸を張る。「三谷作品であり、小栗さん主演である。そしてキャストそれぞれが本当に素晴らしい演技をしている。毎回収録現場で僕もワクワクしながら見させてもらっています。スタッフも豪華キャストに負けじといいものにしようと頑張って取り組んでいるので、全体のパッケージとしてすごいエンターテインメントに仕上がっていると思います」
主演の小栗に対しては、本作を通じて改めて役者としての力量を感じさせられたといい、「(2013年の大河ドラマ)『八重の桜』の時に少しだけお付き合いをさせてもらって、人望のある方だというのは聞いてはいたんですけど、なるほどなと思いました。堂々として、細やかな気配りもされる。長く主役をやってこられた方でもあり、こういう方に大河の主役をお願いするのは必然だなと。お願いしてよかったです」と座長ぶりを称える。
そんな小栗の芝居に「小栗さんはその時の感情を、他のキャストに対してすごくビビットに表現するんです。演技に嘘がないというか、改めてハートの熱い方だなと思いました」と紹介。「周りのスタッフ、キャストの皆さんも小栗さんの器の中で仕事、お芝居ができるということを誇りに思っている。僕も大ファンになっています」とすっかり心酔している様子。
小栗の現場での立ち振る舞いが義時と重なるともいい、「小栗さんのためなら出るというキャストがたくさんいらっしゃった。そういう人望、器の大きさは義時に通じるものがある。本当にスケールの大きな方だなと思います」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)