“ベリーちゃん”で話題!市川実日子、初めてづくしの朝ドラにワクワク
現在放送中の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土、NHK総合・午前8時~ほか、土曜は1週間の振り返り)で、ジャズ喫茶に通う女子大生・ベリー役を務めている市川実日子。“初めてづくし”と語る朝ドラへの思いを明かした。
海にドライブ…「カムカムエヴリバディ」第51回の場面カット【写真】
連続テレビ小説の105作目にあたる「カムカムエヴリバディ」は、岡山・大阪・京都を舞台に、昭和から令和にかけての時代にラジオ英語講座とともに歩んだ祖母・母・娘の3世代親子を100年にわたって描くファミリーストーリー。連続テレビ小説としては初となる3人のヒロインが登場し、上白石萌音、深津絵里、川栄李奈がリレーを繋いでいく。脚本を朝ドラ「ちりとてちん」の藤本有紀が手掛けている。
市川が演じるベリー(通称)は、オダギリジョーふんする大月錠一郎(通称、ジョー)に思いを寄せている女子大生。どうやら良家の令嬢らしいのだが、ジョーとるい(深津)の関係には居ても立っても居られず、敵対心を隠せない。控えめな女性のような態度をするように助言されても「そういう女、一番嫌い」と鼻で笑う一幕もあり、そこでのるいへの“宣戦布告”は視聴者に大きなインパクトを残した。“ベリーちゃん”として人気を高めているが、これからの人間模様も大いに気になるところだ。(編集部・大内啓輔)
Q:「カムカムエヴリバディ」に出演することが決まったときのお気持ちは?
うれしかったです。深津さん、オダギリさん、おふたりが出演される“朝ドラ”は、どんなものになるんだろうとワクワクしました。深津さんはお会いするのも初めてで、オダギリさんとは以前、大河ドラマに出演したときに、同じシーンはないけれどごあいさつだけしたことがありました。今回ご一緒できるのが楽しみでした。大阪のNHKに行くのも初めてで、初めてづくしです。高校生のとき“朝ドラ”が好きで放送を観てから学校へ行っていたんです。だから毎日遅刻していました(笑)。
Q:ご自身の役柄についての印象は?
ベリーは勢いがある印象です。るいさんも、ジョーさんも、静かな印象で。静かな方々の中、ポンと動いているような人。発言に裏表もないし、自分の思ったことと行動が一直線につながっています。台本を読んでいるとバシバシとものを言う印象を受けましたが、京都ことば特有のものなのか、実際には直接言っている感じがしないというか……。ちょっとかわしている感じもしています。相手に言ってるようで、実は言ってないというか。圧は強いんだけど、繊細でもあるんです。最初は、ベリーがジョーにどういう想いでいるのかちょっと考えました。ファンなのかな? それとも、恋心なのかな? と。紙一重ですよね、そういう想いって。でも、今は熱烈なファンなんだろうなと思っています。ファンであることを、自分では恋だと思っているのかなと。ジョーはジャッジしないというか、線を引いてない感じがする人ですよね。いい悪いで判断していないような。自分のトランペットのことに関しては情熱を持って真剣にやっているけれど、その他のことに対しては穏やかで。何にもなびかないような、打っても全然響かないような、ベリーはそういうところにも興味をもっている気がします。
Q:印象に残っているシーンは?
演奏のシーンです。台本を読んで想像していた音が、いざ目の前に。それはやっぱりすごかった! るいさんが「Night and Day」に初めて来たシーンだったかな? 生の音で聴かせてもらえました。最近は、現実の世界でもコンサートへなかなか行けない状況です。ひさしぶりの生の音に感動しました。
Q:放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
「カムカムエヴリバディ」は音との出会いや人と人とのつながりが描かれている物語です。あたたかい気持ちになる人々の交流があって、それが何代もつながっていきます。ふだん、あたりまえに自分のいる場所から世界を見ているけれど、大正や昭和には私たちのご先祖さまがいて、みんなにも若い時がある。自分がいまいる現在は、過去としっかりとつながっているのだと改めて感じました。こうして半年間、“朝ドラ”でそのつながりを観られるのは、すごくよいことなんじゃないかなと思いました。金子さんの音楽も、楽しみです。視聴者の方にも楽しみにしていただけたらうれしいです。