長澤まさみ『コンフィデンスマンJP』ダー子役との出会いは「本当に幸運」
長澤まさみが14日、都内で行われた映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』初日舞台あいさつに登壇し、当たり役となった主人公ダー子への思いや、シリーズ化された『コンフィデンスマンJP』に対する愛を語った。この日は、東出昌大、小手伸也、小日向文世、瀬戸康史、城田優、生田絵梨花、江口洋介、田中亮監督も来場した。
『コンフィデンスマンJP 英雄編』初日舞台あいさつ【写真14枚】
本作は、長澤、東出、小日向らが共演するテレビドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版第3弾。一流の腕を持つ詐欺師にだけ受け継がれる「ツチノコ」の称号を得ようと、詐欺師ダー子(長澤)たちによる真剣勝負がスタート。マルタ島に乗り込んだ彼らは、元マフィアが所有する古代ギリシャ彫刻「踊るビーナス」を狙うが、警察とインターポールが捜査を始める。
ドラマ版がスタートしたのは2018年。長澤は、「こんなに長く続くとは思っていなかったので、本当にありがたいと思います。この役がどんどん好きになっていったし、作品に取り組む姿勢もどんどん貪欲になっていった気がします」と振り返り、「この作品からもらったものはたくさんあって、ありがたいなぁという気持ちです」としみじみと語る。
また、以前、「ダー子を演じられるのは宝くじに当たったようなもの」と話していた長澤は、「ダー子みたいな底抜けに明るくて、前向きで、みんなの太陽みたいな存在のキャラクターとはなかなか出会えるものではないし、なかなか生まれるものでもないので、ダー子を演じられて本当に幸運だったと思います」と感慨をにじませた。
そんな長澤について、ドラマ版から共演している江口は「連ドラから役をどんどんふくらませていくのはすごい作業だと思いますが、それをあっけらかんとパーンとやり切る潔さには英雄感があります」と称賛。田中監督も、「(だますときの)役に関しては、カツラ、衣装、年齢設定、口調も一緒に作り上げる共同作業」と明かしつつ、「ダー子を演じ切るのは、とてつもないパワーがいる。素晴らしい」と感心しきりだった。
周囲からの称賛に笑みをこぼす長澤だが、自身は「この作品をすごく愛される作品にするために一番頑張ってくれていた人」として、小手の名前をあげる。小手といえば、ドラマ版で役者としても、ダー子の仲間の一人・五十嵐役としても「いじられキャラ」を確立させ、同シリーズの舞台あいさつでは、長澤らにツッコまれてタジタジになる姿もおなじみ。そんなこともあり、突然の感謝の言葉に小手は、「やだ、なに? 今までさんざん落としてきて急に上げる感じ」とあたふた。さらに、小日向や東出からもほめられ、「なんか調子狂っちゃうなぁ」とボヤくも、長澤から「なんか目が潤んできてる」と指摘されると、「だってうれしいから」と涙をぬぐっていた。(錦怜那)
映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』は全国公開中