横浜流星、原作リスペクトで銀髪に!中田秀夫監督「いい意味で頑固者」
俳優の横浜流星が19日、都内で行われた主演映画『嘘喰い』(2月11日公開)ジャパンプレミアに出席し、役へのこだわりについて熱い思いを語った。イベントには佐野勇斗、白石麻衣、本郷奏多、櫻井海音、村上弘明、三浦翔平、中田秀夫監督も参加した。
本作は「週刊ヤングジャンプ」にて連載された迫稔雄のギャンブル漫画を、『リング』『スマホを落としただけなのに』シリーズなどの中田秀夫監督が実写映画化。天才ギャンブラー・斑目貘(横浜)が、裏社会を牛耳る闇のギャンブル倶楽部「賭郎」で命を懸けた戦いに挑む。
「迫先生が生み出した大事な原作をリスペクトしながらも、やるからには超えなければいけない」という強い思いで撮影に臨んだ横浜。貘と言えば銀髪がトレードマークだが、横浜は「カツラにする選択肢もあったのですが、地毛を銀髪に染めて覚悟を持つことから始めました」と言い、ギャンブルの所作などの外見はもちろん「絶対的な自信を持った人間らしさ」という内面も意識したという。
そんな作品への熱い思いは、中田監督とのやり取りにも見られた。中田監督は「台本に貘がハーモニカを吹くというシーンがあったのですが、『貘の持ち物はカリカリ梅だけにしたい』という強い意志を聞きました。何度か話をして、その方がいいということになった。いい意味で頑固者です」と裏話を披露すると、横浜は「原作を読んだとき、貘にとって一番大切だと思ったのがカリカリ梅。ハーモニカを持つと、そこが弱くなってしまうと思ったんです」とその意図を明かした。
また劇中、貘の前に立ちはだかる強大な敵・佐田国を演じた三浦とは、バチバチにやり合うシーンがある。台本にないアドリブが多数あったといい、横浜は「アドリブというより、台本になくて原作にあるセリフを付け加えることはありました」と語る。三浦も「原作の世界観と監督の求めるものを、どこまで突き詰めていけるか、一緒になって考えていきました」と、横浜と共に作り上げていったシーンだったことを強調していた。
公開まで1か月を切ったが、横浜は「今日皆さんに作品を観ていただいて、ようやく『嘘喰い』がスタートします」と客席を向くと「たくさんの方にこの映画が届いてくれたら嬉しいです。お力添えよろしくお願いします」と呼びかけた。(磯部正和)