“永遠の妖精”の素顔とは?オードリー・ヘプバーンのドキュメンタリー映画が公開決定
オードリー・ヘプバーンの長編ドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』が5月6日より劇場公開されることが明らかになった。
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ファッションアイコンとして永遠の妖精とも呼ばれ、スターとしての名声を得たオードリー。『ローマの休日』で主演女優として抜てきされると、初の主演作で24歳にしてアカデミー賞主演女優賞に輝いた。彼女の独自の流儀やライフスタイルは今なお、人々にインスピレーションを与え続けている。
幼少期に父親による裏切りを経験し、ナチス占領下のオランダという過酷な環境で育ったオードリーは、過去のトラウマと一生涯向き合わねばならなかった。この経験は彼女のバレエダンサーになるという夢を奪い、私生活にも影を落とすこととなった。輝かしい映画女優として活躍する一方、幾度の離婚を繰り返して愛に破れていくが、育児のために女優業を休業するなど、子どもたちへの深い愛情を注いでいく。後年、ユニセフ国際親善大使として自身の名声を善のために尽くすことで、ようやく心穏やかに過ごす方法を見出したのだった。
本作では貴重なアーカイブ映像をはじめ、リチャード・ドレイファスやピーター・ボグダノヴィッチ監督ら俳優時代の仲間、そして息子や孫、家族ぐるみの友人など、プライベートに迫るインタビュー映像をふんだんに盛り込み、愛情と寛容の力の証として存在する一人の女性の姿が映し出されていく。(編集部・大内啓輔)
ヘレナ・コーン監督のコメント
私がこの映画を作りたかったのは、オードリーは英雄だと思ったからです。当然のことですが、彼女はその美しさやファッションによって記憶されています。しかしまだ深く堀り下げられていないオードリーの別の一面があります。彼女は人生における大きな悲劇やトラウマを抱えていましたが、常にそれをより良いものへ、そしてより美しいものへと変えることができました。彼女は恐怖や憎しみに溢れる世界で愛の重要性のために立ち上がり、今でも何らかの形で戦い続けています。そして自分に何があっても愛することを止めず、寛容な心を持つことができたのです。私にとってそれは、一人の人間が成し得るなかで最も英雄的なことなのです。私たちは人生で経験する喪失感や痛みによって作られるのではなく、私たちがそれを許した時、それらによって成長し、活躍することができるのだという生きた証こそがオードリーなのです。