『第9地区』監督の新作スリラー予告編 大量殺人犯の母親と仮想空間でつながる
大ヒットSF映画『第9地区』『チャッピー』などのニール・ブロムカンプ監督がメガホンを取った異色スリラー『デモニック』の予告編が公開された。
これまで、刺激的な映像センスで近未来を描いてきたブロムカンプ監督が、新作のテーマに選んだのは仮想空間。母親が起こした大量殺人事件の原因を解明するために、仮想空間から彼女の意識にアクセスする娘を描く。
看護師だった母親のアンジェラが、老人ホームで大量放火殺人を犯して逮捕されて以来、絶縁状態にあった主人公カーリー。故郷に戻った彼女は、母が昏睡状態で医療新興会社セラポールに保護されていると伝え聞く。セラポールの施設を訪れた彼女は、医師から、「シミュレーション」と呼ばれる意識へとつながる仮想空間に入り、母を呼び戻してほしいと頼まれる。半信半疑ながらも仮想空間へ入ったカーリーは、久しぶりに母と対面。しかし彼女は、カーリーに「ここから出ていけ。あなたを危険にさらしたくない」と告げる。
リアルだがどこか違和感のある仮想空間の表現は、映像派のブロムカンプ監督ならでは。予告編には、母親の凶行の裏に潜む恐ろしい存在が、仮想空間から現実へ侵食してくるさまが描かれる。前半は絶縁した娘と母の仮想空間での再会、そして後半は、母の過去の犯罪の原因を紐解く展開が待ち受けているようだ。
主演は、テレビドラマ「24 TWENTY FOUR」やブロムカンプ監督の『エリジウム』にも参加したカーリー・ポープ。そのほか、クリス・ウィリアム・マーティン、マイケル・ロジャース、ナタリー・ボルトらがそろう。製作にはブロムカンプ監督と兄弟のマイク・ブロムカンプが名を連ねる。
映画『デモニック』は「未体験ゾーンの映画たち」(ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田)にて2月4日公開