恋人同士の女性たちに迫る究極の選択…アカデミー賞仏代表の話題作が公開決定
第93回アカデミー賞国際長編映画賞フランス代表に選ばれ、第46回セザール賞新人監督賞を受賞した映画『Deux(原題)』の邦題が『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』に決定し、2022年4月8日よりシネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開されることが明らかになった。
本作は、南仏モンペリエを見渡すアパルトマン最上階、向かい合う互いの部屋を行き来して暮らすニナとマドレーヌという二人の女性の運命を描く物語。二人は実は長年密かに愛し合ってきた恋人同士であり、彼女たちの望みはアパルトマンを売ってローマに移住すること。子どもたちに真実を伝えられないまま、時間だけが過ぎていくが、マドレーヌに突如訪れた悲劇により、二人は究極の選択を迫られることになる。
ニナ役には『ハンナ・アーレント』などのバルバラ・スコヴァ、マドレーヌ役にはフランスの名門国立劇場コメディ・フランセーズの団員でもあるマルティーヌ・シュヴァリエ。ほかにも、マドレーヌの娘アンヌ役に『ジュリアン』などのレア・ドリュッケールといった独仏を代表する実力派女優たちが顔を揃えている。
予告編映像も公開となった。1960年代のヒット曲「愛のシャリオ」の音色から始まり、その後、ローマへの移住計画を目前に控えた二人の幸せな日常が、マドレーヌを突然襲った悲劇により一変する様子が映し出されていく。
監督と共同脚本を手掛けたのは、本作が長編監督デビューとなったイタリアの新鋭監督フィリッポ・メネゲッティ。セザール賞で新人監督賞を受賞したほか、アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト(フランス代表)にも選出された。(編集部・大内啓輔)