大泉洋、10年ぶり月9で綾瀬はるかと初共演 「元彼の遺言状」で謎めいた相棒に
大泉洋が、綾瀬はるか主演の4月期月9ドラマ「元彼の遺言状」(フジテレビ系で4月スタート、毎週月曜21時~21時54分)に出演することが9日、フジテレビより発表された。大泉にとって月9出演は2012年放送の「ラッキーセブン」以来、約10年ぶり。綾瀬とはこれが初共演となる。大泉が演じるのは、綾瀬演じる主人公に遺産の山分けを持ちかける謎の依頼人・篠田敬太郎。篠田は原作でもストーリーのカギを握る重要人物として登場するが、ドラマではキャラクターをより深化させ、主人公と行動を共にする相棒として描かれる。
本作は、2021年第19回「このミステリーがすごい!」大賞で大賞を受賞した新川帆立の同名小説が原作。猪突(ちょとつ)猛進で勇猛果敢な弁護士・剣持麗子(けんもち・れいこ/綾瀬)が、大学時代の元彼・森川栄治の「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言を受け、依頼人・篠田敬太郎(しのだ・けいたろう/大泉)と共謀して巨額の遺産を狙う。原作の世界観はそのままにドラマオリジナルのエピソードも展開し、原作と違うエンディングを迎えるという。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の源頼朝役も話題の大泉が本作で演じる篠田は、優柔不断でヘタレでミステリアスな役どころ。大学時代のサークルの後輩だった栄治が暮らす軽井沢の別荘の管理人を務め、病気がちな栄治の面倒を見ながら居候していた。ミステリー作家を目指しているらしいが定職に就かずブラブラしている篠田の過去を、栄治以外は誰も詳しくは知らない。ある朝、篠田は栄治が部屋で椅子にもたれて亡くなっているのを発見。死因は風邪をこじらせての病死と診断。栄治とかつて交際していた麗子に連絡し遺言状の詳細を伝えると、巨額の遺産に心が揺れ動いた麗子は遺産の山分けを条件に「完璧な殺害計画を立てましょう。私があなたを殺人犯にしてあげる」と篠田に約束する。篠田は、かつて麗子と会ったことがあるようだが彼女は全く覚えていない。
大泉は、出演にあたり「今回のお仕事は“楽しみです!”以外に言葉が見つかりません! 綾瀬はるかさんとの共演、なんて面白そう! 鈴木雅之監督、16年前、まだ右も左も分からない私を主演にしてドラマを撮って頂いて以来です。今までにも数々の名作を撮ってきた監督が綾瀬はるかさん主演でミステリードラマを撮る。絶対面白いやつです! そこに私も出させていただけるなんて、もうもうもう、犬なら延々と、尻尾追っかけて回ってるんじゃないかというくらい楽しみです。頑張ります!!」とコメント。
一方、大泉と16年ぶりにタッグを組む演出の鈴木雅之は、「大泉さんは、大泉さんにしか出せないキャラクターを持ってらっしゃる。他の方には代えがたい魅力があります。綾瀬さんと大泉さんというバディはとても魅力的ですよね。大泉さんがどんなキャラクターを演じられるのか注目度は高いでしょうし、いい作品になるようスタッフみんなで頑張りたいと思います」と期待を込めている。鈴木は、大泉が主演を務めた2006年放送の新春スペシャルドラマ「おかしなふたり」でメガホンを取っていた。(編集部・石井百合子)