『ゴーストバスターズ』アイヴァン・ライトマン監督が75歳で死去
映画『ゴーストバスターズ』(1984)をはじめとしたコメディー映画で知られる、映画監督でプロデューサーのアイヴァン・ライトマンさんが、現地時間12日にアメリカ・カリフォルニア州の自宅で亡くなったと The Hollywood Reporter ほか各メディアが報じた。75歳だった。死因は発表されていない。
アイヴァンさんの息子で同じく映画監督のジェイソン・ライトマンをはじめとした家族は「家族一同、夫にして、父にして、祖父にして、常に人生にマジックを求めることを教えてくれた人の予期せぬ死を嘆き悲しんでいます」と共同声明を発表。「フィルムメーカーとしての彼の仕事が、世界中で数えきれないほどの観客に笑いと幸福をもたらしたことが慰めです。私たち家族の個人的な追悼と共に、映画を通じて彼を知った皆さまが、いつまでも彼を覚えていただけることを願っています」としている。
ライトマン監督は、1946年にチェコスロヴァキアで生まれ、幼くしてカナダへ移住。プロデューサーとしてデヴィッド・クローネンバーグ監督作品に関わるなど、ショービジネス界で活動し、1978年にプロデュースした『アニマル・ハウス』は、即興コメディー劇団セカンド・シティ出身で「サタデー・ナイト・ライブ」の人気スターだったジョン・ベルーシさんに、映画界での成功をもたらした。
1984年に、セカンド・シティ出身のビル・マーレイさん、ダン・エイクロイドさん、ハロルド・ライミスさんらと発表したSFコメディー『ゴーストバスターズ』の大ヒットで映画監督としてもブレイク。『ツインズ』(1988)、『キンダガートン・コップ』(1990)、『ジュニア』(1994)などのアーノルド・シュワルツェネッガーさん主演作や、『エボリューション』(2001)など数多くのコメディーを発表。プロデューサーとしても『ベートーベン』(1996)、『SPACE JAM/スペース・ジャム』(1996)など、数多くの作品に携わった。
息子のジェイソンさんも『JUNO/ジュノ』(2007)、『マイレージ、マイライフ』(2009)でアカデミー賞監督賞にノミネートされるなど、映画監督として成功。ジェイソンさんが脚本・監督を務め、ライトマン監督がプロデュースしたシリーズ最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(日本公開中)を親子で発表していた。(編集部・入倉功一)