マーク・ウォールバーグ、25歳年下トム・ホランドは弟のような存在 撮影中もアドリブ連発
シリーズ累計売上数4,170万本を超える人気ゲームを実写化した映画『アンチャーテッド』(公開中)で、サリーことビクター・サリバン役を務めたマーク・ウォールバーグ(50)がリモートインタビューに応じ、主演を務めたトム・ホランド(25)との共演や、キャラクターの今後について語った。
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本作でマークが演じたサリーは、主人公ネイトことネイサン・ドレイクを財宝探しの冒険へとスカウトするトレジャーハンター。原作ゲームでも、サリーはネイトの師匠的存在であり、良き相棒として活躍している。
ゲームシリーズの人気キャラクターを演じる責任は、十分理解していたとマークは語る。「そういった役を務める場合、正しく実写化しなければいけないという使命感も生まれますし、期待に応えられないと観客はガッカリしてしまう。不可能なことや偉大な目標に向かって突き進むところは、長い人生をかけて何かを成し遂げようとする自分と重なる部分があり、ユーモラスで口先のうまい策士なサリーはみんなが好むし、かつての自分もそうでした」とゲームシリーズに敬意を払いながら、パーソナルな部分を投影した新たなキャラクター像を構築していった。
バディ結成直後は全く噛み合わないネイトとサリーだが、徐々にトレジャーハンターとしての信頼関係が芽生えていく。25歳年下のトムとの掛け合いは「自然と生まれたものだった」と説明したマークは、「私はトムより25歳年上で、彼が生まれる前から映画を作っています。彼は早い段階から成功を掴んでいますが、学ぶこともたくさんあって、知らないことや理解してないことがある時、臆せず表現したり、質問するなど学ぶ姿勢もあります。そういったことが自然とハマったのも一つですし、大事なのは二人のケミストリーなんです。トムに会った時からいい関係が築けていて、共通点も多かったです」と共演を振り返った。
撮影が進むにつれて、トムが「少し生意気な弟のような存在」に思えてきたというマーク。「そういう思いがあったからこそ、映画ではアドリブも連発して、お互いジョークも言い合っていました。皆さんには私たちのそういった部分を感じてもらいたいですね」と二人のアドリブ演技にも注目してほしいとアピールする。
ゲームシリーズには、実写化できるエピソードがまだまだ存在する。シリーズ化を含む『アンチャーテッド』の今後について聞いてみると、「今後について言うことは難しいですが、映画に対する皆さんの反応が素晴らしいので、皆さんが続編を観たいと思ってくれるなら、前作よりもいい作品を届けますし、私も喜んでサリーを再演します」と前向きな姿勢。「私は大作シリーズの続編ものに頻繁に出演するというより、新たな演技で皆さんを驚かせたり、フレッシュな気持ちにさせ続けるために、次なる挑戦に進むことが多いです。ですが、皆さんが望んでいるのなら、私は喜んでサリーとして帰ってきます。でないと、私が(ゲーム版サリーのように)髭を生やしている意味がないですから」と笑みをこぼしていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)