清原果耶、初の最優秀助演女優賞!「皆が報われるような世になれば」
第45回日本アカデミー賞
第45回日本アカデミー賞授賞式が11日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、女優の清原果耶(20)が映画『護られなかった者たちへ』で初の最優秀助演女優賞に輝いた。
中山七里の同名小説を実写映画化した本作は、東日本大震災から10年目の仙台を舞台に、なぞの連続殺人事件に関わる人々の怒りや悲しみを描く。刑期を終えて出所したばかりの利根泰久(佐藤健)は、連続殺人事件の容疑者として捜査線上に浮かぶ。被害者2人からある共通項を見つけ出した宮城県警の刑事・笘篠(阿部寛)は、それをもとに利根を追い詰めていく。
清原は、物語のカギを握るケースワーカーの円山幹子を繊細に演じた。受賞した清原は、「受賞させていただけると微塵(みじん)も思っていなかったので、本当にびっくりしています。このたびはこのような名誉ある賞をいただけて嬉しく思います。ありがとうございます」と驚きつつも喜び、「『護られなかった者たちへ』という作品を通して、円山幹子という役を通して、人間の生きる原動力だったり、動くきっかけだったり、そういうものはひとそれぞれさまざまな理由があるんだろうけど、なにかみんなが報われるような世の中になればいいな、と思いながら演じていました」と作品と役に込めた思いを語った。
そして、「俳優として、映画を愛する人間として成長できるようにこれからも精進してまいります。ありがとうございました」と晴れやかな笑顔を見せていた。
連続テレビ小説「なつぞら」「おかえりモネ」、放送中の「ファイトソング」と話題作への出演が続く清原は、日本アカデミー賞で賞を獲得するのは今回が初となる。
なお、優秀助演女優賞は清原のほかに、石原さとみ(『そして、バトンは渡された』)、草笛光子(『老後の資金がありません!』)、西野七瀬(『孤狼の血 LEVEL2』)、広瀬すず(『いのちの停車場』)が受賞。うち清原が最優秀賞に選ばれた。(編集部・梅山富美子)