ガンダムVSドアンザク『ククルス・ドアンの島』特報映像が公開
9日、テレビアニメ「機動戦士ガンダム」の名エピソードをベースに、安彦良和監督が手掛ける新作映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』(6月3日全国公開)から、迫力のモビルスーツ戦の一端を映し出す特報映像が公開された。
1979年にテレビ版の第15話として放送された「ククルス・ドアンの島」は、主人公アムロ・レイとジオン軍の脱走兵ククルス・ドアンの交流を通じて戦争の哀愁を描くエピソード。放送以来、劇場版3部作で描かれなかった伝説の回が、『機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編』(1982)の公開から40年の時を経て、映画としてよみがえる。
公開された特報映像には、主人公アムロ・レイの搭乗する RX-78-02 ガンダムが、とある島に降り立つシーンから始まる。そこは広大な海に囲われた孤島。残置諜者(ざんちちょうじゃ)捜索のためこの島に降り立ったアムロの前に、突如としてドアンの駆るザクが現れる。この戦闘でガンダムを見失ってしまうアムロ。果たして彼は島の秘密を暴き、再びガンダムで脱出することができるのか。
映像の後半では、激しく燃えるガンペリーを見つめるドアンが「お前たちとは戦いたくない」と立ち去るように促す様子や、「決着をつけなければ……」と戦いへの覚悟を決める姿も収められている。本作のドアンは、島にある秘密を隠しているといい、テレビシリーズとは違った、新たな物語を期待させる。
アムロ・レイ役は古谷徹、ククルス・ドアン役は武内駿輔が担当。ブライト、カイ、セイラやスレッガーなど、ホワイトベースの仲間たちや、ガンダムとザク以外のモビルスーツも登場するといい、地上を舞台にした迫力のモビルスーツ戦も見どころとなりそうだ。
副監督は「ガンダムビルドダイバーズ」などで演出を務めたイムガヒ、脚本は「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」などの根元歳三が担当。キャラクターデザインは安彦監督のほか、田村篤、ことぶきつかさ。メカニカルデザインは大河原邦男、カトキハジメ、山根公利らが名を連ねる。(編集部・入倉功一)