岩田剛典の振り切りぶりがスゴイ！『ウェディング・ハイ』撮影裏話を松竹Pが明かす
篠原涼子が主演を務めるコメディー映画『ウェディング・ハイ』（公開中）で、花嫁の元カレ・八代裕也役で振り切ったコメディー演技を披露した岩田剛典について、松竹のプロデューサーが撮影裏話を明かした。
バカリズムが脚本を手掛け、『勝手にふるえてろ』『美人が婚活してみたら』の大九明子監督がメガホンを取った本作は、ウェディングプランナーの中越真帆（篠原）が、カップルの石川彰人（中村倫也）と新田遥（関水渚）の結婚式を成功させるため、数々の難題を解決しようと奔走する物語。岩田は、元カノである新婦の遥を略奪するため結婚式に乱入しようとする裕也を演じている。
岩田のキャスティング理由について、松竹のプロデューサーは「さまざまな役にチャレンジされている中で、完全なコメディー作品へのご出演はないのでは？ ということもあり、あえて世間一般のみなさんがもっているであろう岩田さんのイメージを崩すような役をやってもらいたいと思いました。脚本を読んでいただいたら、是非やらせてください、というリアクションをすぐにいただき、ものすごく嬉しかったです」と明かしている。
その言葉通り、岩田が裕也役で見せるのは、二枚目なパブリックイメージとは正反対のちょっと残念な男性の姿だ。岩田本人が「こんな役やったことない」と語るほど振り切ったコメディー演技は間違いなく本作の見どころの一つで、彼のふり幅の広さに改めて驚かされる。
そんな岩田の全力ぶりに、松竹のプロデューサーは次のような称賛の言葉を贈っている。「映画の中での裕也は、イケメンでノリも良く、悪い奴ではないのに、少し残念な男性。ただ、遥が（一度は）好きになった男性、ということもありますし、彰人の対比としても、決して嫌いになれないようなキャラクターであることが重要でしたが、岩田さんに演じて頂いたことで説得力が増した気がします。 また、本当に『ここまで！』というぐらい、真面目にストイックに、このとんでもない役（！）に向き合ってくれたことには感謝しかないです」
さらに、今回の撮影ではアドリブも多かったそうで「披露宴会場に入ろうとしては躊躇しながら、時間をつぶすために、会場の前の柱で相撲の『鉄砲』を繰り返したり、謎のトレーニングを開始するのは、完全に岩田さんのオリジナルです。監督からの『なんかやってみて』というリクエスト（無茶ぶり!?）にも、全力で応えていたのが印象的です」という松竹のプロデューサーは、「トイレのシーンで白目をむいたりするところなど、何度となく、岩田さんの演技に監督が爆笑していました」「また温泉旅行シーンなど、浅利さん・前野さんとの男子3人のシーンは、アドリブ満載でしたが、本当に楽しそうに演じられていて、男子高校生の修学旅行をのぞき見しているようで、微笑ましかったです」と撮影裏話を披露した。
また、メインプロデューサーも「わからないことやこうしてはどうかという提案を、よく大九監督と会話されていた印象があり、大変真面目な方なんだなと思いました」と真摯（しんし）に役に向き合う岩田の姿勢が印象的だったようで、「朝の露天風呂シーンは、自らギリギリのベストな角度を探られていて、本番お見事でした」と岩田の努力が詰まった露天風呂シーンを称賛していた。（編集部・吉田唯）