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乃木坂46・岩本蓮加、映画初主演も「大女優の片りんがある」大ベテラン宝田明が絶賛

岩本蓮加
岩本蓮加

 アイドルグループ・乃木坂46岩本蓮加が10日、丸の内TOEIで行われた映画『世の中にたえて桜のなかりせば』の完成披露舞台あいさつに来場。岩本とは“70歳差”でダブル主演を務める大ベテラン俳優の宝田明から「大女優の片りんがある」と絶賛されるひと幕があった。この日はエンディングテーマを担当する all at once三宅伸行監督も来場した。

映画『世の中にたえて桜のなかりせば』予告編【動画】

 『ゴジラ』をはじめ、映画黄金時代に数多くの名作に出演するなど、2022年で芸能生活68周年を迎える大ベテランの宝田が主演とエグゼクティブプロデューサーを務めた本作。不登校になった高校生の咲(岩本)が、老紳士の敬三(宝田)と一緒に終活アドバイザーとして働き、さまざまな境遇の人たちの終活を手伝いながら彼らの悩みに触れていく姿が描かれる。

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 乃木坂46の岩本にとっては、本作で映画初主演。この日のお披露目に「いよいよ始まるんだなという実感があります」と気持ちを引き締めた岩本は「撮影期間はほとんど演技未経験の状態で始まったので。どうなるんだろう、最後まで乗り切ることができるのかな、という不安がすごくあったんですけど、こうして上映が近くなってくると、ファンの方や、まわりのみんなからの楽しみにしてるよという言葉が増えてきて。いよいよだなとワクワクしています」と笑顔。

 続けて「最初に映画のお話をいただいたというだけでもすごく衝撃だったのに、主演をやらせていただけるなんて」と語る岩本。「演技には興味がありますし、好きなんですけど、自信はないので大丈夫かなと思いましたし、グループから出て、ひとりでお仕事をさせていただけるというのもなかなかない機会だったのでプレッシャーはありましたが、でもちゃんと乃木坂46という看板を背負って、恥のないように頑張れたと思います」と真っすぐなまなざしで語った。

世の中にたえて桜のなかりせば

 宝田はそんな岩本の現場での佇まいについて「なんと度胸のある子だろうか」と感じたと語る。「普通、初めての映画ならオドオドするものでありますが、そんなことは決してなくて、まるで10年選手のように振る舞っていらっしゃる」とほれぼれした様子。さらに「(岩本)蓮加さんはテストの時も、本番の時もNGを出したことがない。大変な小娘であります。最近の若い人はカットがかかると、すぐにモニターのところに走ってしまい。それを見てから戻ってくるものですが、この方はカットがかかってもジッとそこに立っていて、監督さんがオッケーを出すまで動かない。そういった意味で大変お行儀のいい女優さんだなと思いましたし、これは大女優の片りんがあるなとつくづく感心して見ておりました」と感心した様子を見せる。

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 その言葉に「こんな褒め言葉をいただいていいんでしょうか」と照れくさそうな顔を見せる岩本。「宝田さんはいつも褒めてくださるんです。大御所の方に褒めていただける機会というのもなかなかないので、自信につながります」と笑顔を見せた。そんな二人の様子を現場で見ていた三宅監督は「こんな言い方は失礼かもしれないですが、お二人の様子が可愛いなと思って見ていました。なんだか友だちのようで微笑ましくて」と振り返った。

 最後にコメントを求められた宝田は「個人的に蓮加さんとはまた来年もう一本、一緒に仕事をしてみたい。そんな気がしております」とラブコール。岩本も「ありがとうございます」と返すなど、70歳差コンビのやりとりに、会場も温かい雰囲気に包まれた。(取材・文:壬生智裕)

映画『世の中にたえて桜のなかりせば』は4月1日より全国公開

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