『ドライブ・マイ・カー』英国アカデミー賞を受賞!
現地時間13日、第75回英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式が行われ、 濱口竜介監督の映画『ドライブ・マイ・カー』が非英語作品賞を受賞した。日本映画の同部門受賞は、黒澤明監督の『乱』(1985)以来、史上2度目の快挙だ。
【画像】日本アカデミー賞では最多8冠に輝いた『ドライブ・マイ・カー』
村上春樹の短編小説を基に、妻を失った主人公(西島秀俊)が目を背けてきた妻との関係に向き合い、再生へと向かう姿を描いた同作。授賞式に参加した濱口監督は「昨日(イギリスに)着いて、今日本時間で朝5時くらいなんですけど、受賞の瞬間は本当に眠気が吹っ飛びました」と喜びを語っていた。同作は監督賞、脚色賞にもノミネートされていたが、監督賞は『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェーン・カンピオン、脚色賞は『コーダ あいのうた』のシアン・ヘダーの手に渡った。
なお、国内外で映画賞レースを席巻中の『ドライブ・マイ・カー』は、現地時間27日に発表を控える米国アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の4部門にノミネートされており、受賞に期待がかかっている。
作品賞に輝いたのは、カンピオン監督のNetflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』。最多5部門で受賞したのは、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『DUNE/デューン 砂の惑星』(撮影賞、作曲賞、美術賞、音響賞、視覚効果賞)だった。(編集部・市川遥)
第75回英国アカデミー賞 主な受賞結果は以下の通り
■作品賞
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
■監督賞
ジェーン・カンピオン 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
■主演女優賞
ジョアンナ・スカンラン 『アフター・ラヴ(原題) / After Love』
■助演男優賞
トロイ・コッツァー 『コーダ あいのうた』
■助演女優賞
アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』
■非英語作品賞
『ドライブ・マイ・カー』
■アニメ映画賞
『ミラベルと魔法だらけの家』