「マンダロリアン」と似てるから…ドラマ「オビ=ワン」ダース・モール登場がナシになっていた
映画『スター・ウォーズ』の新オリジナルドラマシリーズ「オビ=ワン・ケノービ」では当初、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の悪役ダース・モールが登場するはずだったという。 The Hollywood Reporter が報じた。(以下、過去の『スター・ウォーズ』作品のネタバレを含みます)
ジェダイマスターのオビ=ワン(ユアン・マクレガー)と、シスの暗黒卿ダース・ベイダー(ヘイデン・クリステンセン)が激突した『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』から10年後の世界が描かれる本作。ダース・モールは『ファントム・メナス』でオビ=ワンに下半身を切断されたが、アニメ「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」で生きていたことが判明し、その後アニメや実写映画で度々姿を見せている。
同サイトによると、ホセイン・アミニが執筆した脚本では、オビ=ワンと深い因縁のあるモールが幼いルーク・スカイウォーカーを狙う悪役の一人として登場し、モール役のレイ・パークも続投する予定だった。しかし、脚本を読んだ「マンダロリアン」のデイヴ・フィローニとジョン・ファヴローは、両作の内容が似ている(『子連れ狼』のように主人公が子供を守る展開)と懸念し、「もっと派手に」と指摘。ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長もその考えに同意し、2020年1月に製作が一時棚上げとなっていた。
新脚本家としてジョビー・ハロルド(『ジョン・ウィック:パラベラム』)が就任すると、モールの再登場案は消滅。新たに、オビ=ワンのかつての愛弟子ダース・ベイダーと、彼が率いる尋問官の登場案が採用されたという。同時にルーク幼少期役のキャスティングも見直され、「CREEPSHOW/クリープショー」の子役グラント・フィーリーが起用されている。
モールの再登場は叶わなかったが、『シスの復讐』ぶりにオビ=ワンとベイダーが対峙する展開が実現。映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ではモールが犯罪組織の黒幕として登場し、続編製作を匂わせていたが、監督のロン・ハワードは続編の企画は存在しないと、2020年にSirusXMのラジオ番組で明言している。(編集部・倉本拓弥)
オリジナルドラマシリーズ「オビ=ワン・ケノービ」は5月25日16時よりディズニープラスにて独占配信開始