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阿部サダヲ主演『アイ・アム まきもと』に満島ひかり、松下洸平ら追加キャスト8名発表

ちょっと迷惑な主人公を取り巻く面々。
ちょっと迷惑な主人公を取り巻く面々。 - (C) 2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会

 阿部サダヲが主演し水田伸生が監督する映画『アイ・アム まきもと』(9月公開)の追加キャストが発表され、満島ひかり宇崎竜童松下洸平でんでん松尾スズキ坪倉由幸我が家)、宮沢りえ國村隼らが出演することが明らかになった。

【動画】『謝罪の王様』でのみごとな謝罪っぷり

 本作は、市役所の“おみおくり係”に務めるちょっと迷惑な男こと牧本壮が、亡くなった人を独自のルールに従いおみおくりしていく中、さまざまな人と出会うヒューマンストーリー。牧本の迷惑が、いつしか無垢な気持ちとして、周囲と自らに影響を与えていくさまを描く。阿部と水田監督は、『舞妓 Haaaan!!!』『なくもんか』『謝罪の王様』に続き4度目のタッグとなる。

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 牧本から疎遠だった父の葬儀への参列を迫られる津森塔子役を満島、牧本に負けないほどのちょっと迷惑な男・蕪木役を宇崎竜童、牧本に最も迷惑を被っている刑事・神代役を松下、牧本の迷惑に振り回されながらもその行動に理解を示す葬儀屋・下林役をでんでん、蕪木の元同僚・平光役を松尾、牧本の迷惑行為に目を光らせる新任の市民福祉局局長・小野口役を坪倉がそれぞれ演じる。

 さらに、蕪木の迷惑に翻弄されながらもその武骨さに惹かれ、今は漁港で居酒屋を営む蕪木の元恋人・今江みはる役に宮沢、蕪木の元同僚だったが“その迷惑に救われた”という謎の過去を持つ槍田役に國村と実力派キャストが名を連ねる。(今井優)

キャスト陣のコメントは以下の通り。

満島ひかり

舞台の楽屋裏にやって来た水田監督から、「読んでみて」と数十枚の紙の脚本を頂いたのは3年ほど前。初めのページには、水田さんの名前と倉持裕さんの名前が書かれていて、大好きなふたりの名前に、ページを捲る前から満足した気持ちになっていました。私にとってはホームのような水田組で、これまた、いちファンの阿部サダヲさんとの共演ですからもう、感謝の気持ちで参加しました。主人公のマキモトさんは、素晴らしい真っ直ぐさの持ち主で、見ている人をハッ!とさせるところが幾度もあるのでは、と感じます。彼の迷惑さは、人が合理的に生きる為に忘れていたことを気付かせてくれる、そんな迷惑さなんだと、塔子を演じた私は思うのです。

松下洸平

神代役を演じました、松下洸平です。
初めての水田監督作品、初めての阿部サダヲさん、僕にとってはどれもこれもが刺激的でワクワクする現場でした。
空気の読めない牧本という人物に振り回され、劇中ではゆっくり蕎麦を食う時間さえも奪われておりましたが、なぜか手を差し伸べてしまう不思議な魅力を持った牧本の他人を動かす力の原動は「無垢」である事。しかし彼はそれを武器とはせず、真っ直ぐに見つめる透明な瞳で僕らに語りかけてくれました。その瞳を、是非劇場でご覧下さい。

松尾スズキ

大した迷惑はかけられてないんですが、マキモトというより、大人計画に入った頃の阿部にはだいぶ迷惑かけられました。それも今となってはいい思い出です。映画のマキモトは、ああいう性格だから友達が少なそうですが、阿部はわたしより友達が多そうなのが、なんというか、人生って不公平だなと思うのです。幸せってなんでしょう。マキモトと阿部を見ているとそう考えてしまうのです。

坪倉由幸(我が家)

僕は牧本の上司にあたる小野口という市民福祉局局長を演じさせていただきました。牧本には局長になった初日から局長室にとんでもない物を置かれていたり、車で走り出そうとしたらメチャクチャな止め方をされたり、牧本の事は嫌いではないが小野口としては牧本の言動すべてが理解できない。でも、僕自身としては牧本はとても素敵な人だなぁって思いました。
「迷惑な男」で真っ先に思い浮かんだのが僕の相方の杉山。杉山もこういう迷惑のかけ方だったら人に好かれるのかなぁ…なんて思いました。

宮沢りえ

牧本さんには、いわゆる常識が通じません。複雑な女ゴコロを察してもくれません。とても、迷惑でした。
でも、そんな強引な牧本さんから思いがけないプレゼントがありました。それは、みはるにとって、もしかしたら人生最高のギフトだった様に感じます。
牧本さんが大切だと思う事は、私の大切でありたいと思わせてくれる作品でした。

國村隼

人知れず終わりをむかえたいくつもの人生があり、それを、ひとつ、ひとつと弔う男がいた。
そんな主人公、牧本に訪ねてこられ、無理やり亡くなった友人の生きてきた様を語れと迫られる男。私が演じた槍田さんも、また、孤独でかたくなな人生の真っ最中なのに…。
ほっといて欲しい、迷惑千万!
やさしくも悲しい、嫌なんだけどちょっと嬉しい、そんな気持ちを描いた映画です。

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