「カムカムエヴリバディ」深津絵里の演技に称賛の嵐【ネタバレ】
NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第109回が5日に放送され、るい役を務める深津絵里の演技に視聴者からの称賛が相次いだ。
第109回では、ラジオ番組に出演したアニー(森山良子)がパーソナリティーの磯村吟(浜村淳)からの質問をきっかけに、突然、日本語で自身の過去を告白する展開に。夫が結婚から間も無く出征し帰ってこなかったこと、娘を連れて家を出たこと、娘の顔に傷をつけてしまったこと、娘を連れて夫の実家に戻ったことなど、アニーが安子(上白石萌音)であることが徐々に明らかに。
続けて、当時の思いを語る中で、幼い娘の胸の内を本当にはわかっていなかったと反省の言葉を口にするアニー。涙声で「るい」と呼びかけ、るいの前から消えることが、るいにしてやれるたった一つの詫び方、祈り方だと思ったと吐露した。
約5分間続いたアニーの告白に耳を傾けたるい役の深津は、ほぼ同じカメラアングルの中で少しずつ母・安子であることに気づいていく心情を見事に表現。呼吸で揺れる肩、見開いていく目、繊細な表情の変化、あふれ出す涙。その演技が視聴者の心を震わせ、ネット上には「朝から凄い演技見た」「ただただ素晴らしい」「涙が止まらない」と称賛する声が多く上がった。
朝ドラ史上初となる3人のヒロインで紡ぐ「カムカムエヴリバディ」(月~土、総合・午前8時~ほか、土曜は一週間の振り返り)は、昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ母から娘へとバトンをつなぐ、三世代100年の家族の物語。初代ヒロイン・安子を上白石、二代目ヒロイン・るいを深津、三代目ヒロイン・ひなたを川栄李奈が演じる。「ちりとてちん」を手掛けた藤本有紀によるオリジナル作品で、城田優が英語と日本語を織り交ぜた語りを担当。AIの主題歌「アルデバラン」がドラマを彩る。(清水一)