渡辺謙「TOKYO VICE」最終話に衝撃「どうすんのこれ!?」
WOWOWと HBO Max の共同制作ドラマ「TOKYO VICE」に警視庁暴力団対策課の敏腕刑事・片桐役で出演した渡辺謙がインタビューに応じ、本作のラストで受けたという衝撃や主演のアンセル・エルゴートとの共演について語った。
【画像】豪華キャストが集結!「TOKYO VICE」キャラクタービジュアル
「TOKYO VICE」は、1990年代の日本を舞台に、大手新聞社に就職したアメリカ人青年・ジェイク(アンセル)が、特ダネを求めて東京の闇社会に足を踏み入れていくさまを描いた全8話のクライムサスペンス。渡辺が演じた片桐は、警察担当記者のジェイクと不思議な絆を築くことになるキャラクターだ。
アンセルは劇中、流ちょうな日本語を披露しているが、そうしたシーンを形にしたのは渡辺との腹を割った話し合いだった。渡辺は「これって本当に大変なことなんですよ。僕らが英語をしゃべるよりも、彼らが日本語をしゃべる方が大変な気がします。語感も違うし、ただカタコトでしゃべればいいっていうわけでもない。ドラマとしてすっと入ってくるところまでレベルを上げるというのは本当に大変なこと」とアンセルの努力に敬服するも、だからこそ日本語でうまくいかないシーンについてははっきり指摘したという。
「『これは無理だから、英語でやろう?』と言ったりとか。もちろん彼も頑張ってそこまで高めてきたので、行けるところは日本語で行くし、ダメなところはダメ。その辺をきっちり、腹を割って話しました」と打ち明けた渡辺。普段から積極的に日本語を使おうとするアンセルに合わせて、撮影の合間は英語と日本語のちゃんぽんで意思疎通を図ったと振り返った。
そんな渡辺に衝撃を与えたのが、シーズン1のラストだ。著名な劇作家であるJ.T.ロジャースの圧倒的な筆力から生まれた全8話のドラマにはダイナミックなうねりがあるといい、「シーズン1の最後は脚本を読んでもショックだったし、現場でも非常に揺さぶられるシークエンスになりました。『どうすんのこれ!?』みたいな」と笑って明かす。「今回の見どころは『8本すべて』です。まさに全話で一つの作品なんだと思いますよ。ジェイクがさまざまなことを体験し、それを潜り抜けるのか、叩き潰されるのか……といろんなことがありながらの8本なので、もう見どころは『8本』です」と日米共同で作り上げた作品に自信をのぞかせていた。(編集部・市川遥)
「TOKYO VICE」第1話はWOWOWオンデマンドにて日米同時配信中&4月21日まで丸の内ピカデリーで限定上映、4月24日より毎週日曜午後10:00~WOWOW独占放送スタート