山田孝之、22年ぶり大河出演 服部半蔵役で友人・松本潤と「やっとお芝居で共演できる」
松本潤が主演を務める2023年放送の大河ドラマ「どうする家康」の新キャストが15日、発表され、山田孝之が服部半蔵(正成)役で22年ぶりに大河出演することが明らかになった。山田にとって、大河は2000年放送の第39作「葵 徳川三代」以来。山田は「今回の出演者で一番難しい役」と笑顔で述べると、主演の松本とプライベートで友人関係であることに触れ、「嬉しいです。(松本とは)同い年ですし、やっとお芝居で共演できるって。でも、きっと彼の方が嬉しいと思います」と茶目っ気たっぷりにコメントした。
大河62作目となる本作はドラマ「リーガル・ハイ」やドラマ・映画「コンフィデンスマンJP」シリーズなどで知られる脚本家・古沢良太が、乱世を終わらせた徳川家康(松本)の生涯を描く奇跡と希望の物語。この日に発表されたのは、松本演じる徳川家康とともに困難を乗り越える「チーム家康」の面々。オンラインで行われた会見には山田のほか、酒井忠次役の大森南朋、本多忠勝役の山田裕貴、榊原康政役の杉野遥亮、井伊直政役の板垣李光人、鳥居元忠役の音尾琢真、於愛の方役の広瀬アリス、石川数正役の松重豊、そして主演の松本が登壇した。杉野と広瀬は本作が大河初出演となる。
山田演じる服部半蔵は、“忍者ではないけど忍者の代表”という役どころ。先祖が忍びの郷・伊賀出身のため忍者とよく間違えられるが、本人は武士と思っている。そんな自分にプライドが持てず、人づきあいが苦手。命ぜられて伊賀忍者を使い、諜報活動をするが時々失敗する……という設定だ。
主演の松本は山田との共演について「一緒にできると聞いた時は嬉しくて連絡してしまいました。長丁場で一緒にやれることは、プライベートでも一緒にいることが多い分、刺激があると思います。現場をかき回してくれると思います」と期待を寄せていた。
なお、同日行われた制作統括の磯智明チーフ・プロデューサーの会見では、山田の起用理由について以下のように話した。「服部半蔵そのものは忍者ではなく、忍者の棟梁。忍者でありながらも忍者ではないという外し方、そういうキャラクターにできれば面白いですよねっていうところがあって。山田孝之さんはイケメンでもあるし、怖い部分もある。そういうふうないろんな表情を持っている俳優さんが、服部半蔵が忍者としては中途半端な位置であるところをちょっとコメディタッチで描けると面白いかなと(山田に)ご相談しました」
同日、大久保忠世役に小手伸也、平岩親吉役に岡部大、鳥居忠吉役にイッセー尾形が新たに決定したことも発表。これまでに正室・瀬名/築山殿に有村架純、織田信長に岡田准一、豊臣秀吉にムロツヨシ、今川義元に野村萬斎、武田信玄に阿部寛らの出演が決定している。(名鹿祥史)