劇場版『シャーロック』予告編公開 主題歌はワンオクToruプロデュース
ディーン・フジオカと岩田剛典が共演する人気ドラマを映画化した『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』(6月17日公開)の主題歌が、Toru(ONE OK ROCK)がプロデュースし、新人アーティストの由薫(ゆうか)が歌う「lullaby」(ララバイ)に決定、楽曲を使用した最新予告編が公開された。
本作は、世界的推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズを原案に、犯罪捜査コンサルタントの誉獅子雄(ディーン)と元精神科医の若宮潤一(岩田)が、数々の難事件を解決していく人気ドラマの劇場版。シリーズ屈指の人気を誇る「バスカヴィル家の犬」をモチーフに、『容疑者Xの献身』などの西谷弘監督が、閉ざされた離島で起こる事件を描く。
莫大な遺産を遺した資産家の死と、その娘の誘拐未遂事件の真相を探りに、瀬戸内海のある島に降り立つ獅子雄と若宮。そこに待っていたのは、一癖も二癖もある一族の面々と、怪しき関係者たち。人を襲う魔犬の存在が囁かれる島で、連鎖するように事件が起こるなか、若宮に絶体絶命の危機が迫る。
主題歌の決定にあたって、西谷監督はToruに楽曲制作を依頼。「ネタバレにもなるので多くは語れませんが、オーダーは一人の登場人物の心の叫びで“レクイエム”とお願いしました。対して音楽家は“ララバイ”と応えてくれました」とコラボレーションを振り返った西谷監督は「ラストシーンを観てもらえればわかると思いますが、音楽家は監督以上に人間を捉え、人の絆にも輪郭を与え、登場人物の心を解放してくれたのです。Toruさん、由薫さん、スクリーンに切なくも愛しい息吹きを注ぎ込んでいただき心から感謝しております」と述べている。
楽曲を歌う由薫は、6月にこの曲でメジャーデビューすることも決定しており「身に余るチャンスをいただき、私なりに必死に映画に寄り添おうとしていたつもりが、気づけばこの映画が、そして『lullaby』が私に寄り添ってくれていました。大切なこの曲が、飛び立って、必ず皆さんに届きますように」とコメント。Toruは「人間の根底にある強く生きたいという気持ち、離れることのない絆や魂、この映画の作品に寄り添いつつ由薫の持つ繊細でどこか切なさがある声を引き出すことでこの曲が生まれました。日本からまた1人、新たなシーンを作り出してほしいなと今後も楽しみにしています」とエールを送っている。
公開された予告編は、獅子雄と若宮の奮闘を由薫の歌声が彩る、胸を締め付けられるような切なさと緊張感が同居した、エモーショナルな映像に仕上がっている。(編集部・入倉功一)