【ネタバレ】『ドクター・ストレンジ』続編、あのヒーロー登場が検討されていた
映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(公開中)の脚本を執筆したマイケル・ウォルドロンが、本作での登場が検討されていたという新ヒーローについて、Varietyのインタビューで語っている。(以下、映画の重大なネタバレを含みます)
本作は、元天才外科医にして最強の魔術師ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)の活躍を描く単独映画の続編。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』後の世界を舞台に、ストレンジが無限の可能性を秘めたマルチバースの脅威に挑む。
予告編でも示唆されていた通り、劇中ではヒーローによって結成された秘密結社「イルミナティ」が登場。別次元のモルドをはじめ、チャールズ・エグゼビア、キャプテン・カーター、キャプテン・マーベル(マリア・ランボー版)、ブラックボルト、リード・リチャーズがイルミナティの一員として、ストレンジの前に現れる。
ウォルドロンによると、当初は海底王国アトランティスの王で、原作コミックではイルミナティに所属するヒーロー、ネイモア・ザ・サブマリナーの登場も検討されていたという。「ネイモアについても話しました。イルミナティのオリジナルメンバーですからね。ですが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ではネイモアに関する別の計画があったんです。そのため、本作に登場することはありませんでした」と別作品との兼ね合いで登場が見送られたとのこと。ネイモアは『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー(原題) / Black Panther: Wakanda Forever』でMCUデビューするとも噂されており、ウォルドロンが明かした“別の計画”が同作を指している可能性もありそうだ。
ちなみに、モルド以外のメンバーはスカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)によって殺されてしまった。ウォルドロンは「あれは脚本の初稿からあった展開」と語っており、「あれこそマルチバースの狂気ですよ。ヒーローチームの登場で観客が一安心できると見せかけて、スカーレット・ウィッチが無力化する。みなさんを驚かせる最高の手段です。残り時間はワンダと彼女の能力に怯えてほしかったんです」と彼女の狂気を引き出すための狙いであったことも明かしている。(編集部・倉本拓弥)