ディーン・フジオカ、岩田剛典に母性本能?名バディの秘訣は「最初の出会いが肝心」
ディーン・フジオカが12日、六本木のグランドハイアット東京で行われた映画『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』の完成報告会に出席。テレビドラマ以来、久しぶりにタッグを組んだ岩田剛典の芝居に「母性本能を感じた」と笑顔で明かした。この日は新木優子、広末涼子、村上虹郎、佐々木蔵之介、小泉孝太郎、稲森いずみ、椎名桔平も来場した。
ディーン・フジオカ、岩田剛典、佐々木蔵之介、新木優子、広末涼子ら集結!【写真】
アーサー・コナン・ドイルの推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズをもとにしたドラマ「シャーロック」の劇場版となる本作。シリーズ最高傑作の呼び名も高い「バスカヴィル家の犬」をモチーフに、犯罪捜査専門のコンサルタント・誉獅子雄(ディーン)と元精神科医・若宮潤一(岩田)のコンビが、不気味な島に住む華麗なる一族の闇に迫る。ドラマ版の演出を務めた西谷弘が監督を担当した。
ステージに立ったディーンが「ドラマ版から関わらせていただいて、今回ついに映画化という流れになりました。やはり映画作品というのは圧倒的な没入感だったなというのが感想です」とあいさつすると、岩田も「ドラマから2年半ぶり、パワーアップして帰ってきました。本当に豪華キャストで重厚感のあるエンタメ作品として、万人に届けられる作品だと思います。久しぶりに西谷組に帰ってこられて、とても楽しい現場でした」と晴れやかに語った。
そんな二人について小泉は「ディーンさんと岩田さんと対峙(たいじ)させてもらうたびに、男ながらもなんて美しいんだろうと思いました」とほれぼれした様子。新木も「このお二人の顔を、映画のスクリーンで眺められるのはうれしいだろうなと思いますし、私自身もお二人に会った時は『わ、本物だ』と思いました。非の打ち所がないお二人ですから」とコメント。その言葉に「ありがとうございます」とディーンが照れくさそうに語ると、岩田も「恥ずかしいし、つらいです」と続けた。
本作の撮影について「撮影に入る前に一度、キャストでリハーサルをして。久しぶりにディーンさんと芝居をしたのですが、ブランクがあったはずなのに、すんなりと帰ることができた。それはディーンさんのおかげというか、あの時のあうんの呼吸はまだ生きていたなと思いました」と岩田が語れば、ディーンは「岩ちゃんは母性本能をくすぐる技術が進化したと思います」と報告。すかさず「どういう技術ですか?」と笑った岩田に対して、ディーンは「普段は思慮深くて抑制がきいてる岩ちゃんが、若宮としては、お茶目なところだったり、失敗するところだったりと、いろいろうまくいかない姿があって。すごく可愛いんですよ。だから見ていて頑張れという気持ちになりましたし、自分の中にも母性本能があるんだなと思いました」と笑いながら付け加えた。
そんな二人の名バディの秘訣(ひけつ)について「最初の出会いが肝心かもしれない」と語るディーン。「今でも覚えていますが、最初は映画化が決まっていたわけでもないですし、どういう展開になるか分からない状態でしたが、そこでいきなり『“がんちゃん”と呼んでいい?』と。もしあの時間違えて“いわちゃん”と呼んでいたらこうはなっていなかったかも。“がんちゃん”だったから今がある」と笑顔でコメント。岩田も「僕もお会いした時からシンパシーを感じていました。役者と同時にアーティストをしているというバックボーンも共通していたので。そういうのも含めて現場でいろいろなお話をさせていただいていたので、この日を迎えられてうれしかったですね」とバディでの映画化が実現した喜びをかみ締めている様子だった。(取材・文:壬生智裕)
映画『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』は6月17日より全国公開