長澤まさみ『シン・ウルトラマン』で巨大化 「一人で地味だった」撮影秘話
俳優の長澤まさみが25日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われた映画『シン・ウルトラマン』の大ヒット御礼舞台あいさつに出席。劇中でウルトラマン級に巨大化するシーンを振り返り、「倒れるときに受け身がとれず大変でした」と裏話を語った。イベントには斎藤工、西島秀俊、有岡大貴、早見あかり、山本耕史、樋口真嗣監督も出席した。
1966年の放送以来、世界中で愛される人気特撮「ウルトラマン」を、企画・脚本の庵野秀明、監督の樋口真嗣が映画化した本作。巨大不明生物・禍威獣(カイジュウ)に立ち向かう防災庁の専従組織・禍特対(カトクタイ)こと禍威獣特設対策室のメンバーの活躍を描く。5月24日までの公開12日間で、動員143万人、興行収入21.6億円の大ヒットを記録している。
外星人メフィラス(山本)によって巨大化してしまった、長澤ふんする分析官・浅見弘子。劇中では、ビルを肘で破壊するなど、ビジュアルを含め強烈なインパクトを残したが、長澤は「撮影はグリーンバックだったので、一人で地味に撮影していました」と笑う。
樋口監督からはCGを合わせるために、かなり細かな指示があったという。長澤は「もうちょっと足を上げてとか、肘がもっと上に……とか。倒れるときに『動かないで』と言われたりしたので、受け身がとれなくて大変でした」と苦労話を明かすと、樋口監督は「ごめんなさいね」と平謝り。すると長澤は「でもちゃんとマットを敷いてくれていたので大丈夫でした」と笑顔で語っていた。
巨大化した浅見を見守る禍特対班長・田村君男を演じた西島も、「あのシーンは撮影初日だったのですが、探り探りやっていましたね」と告白。大勢のエキストラが参加した撮影に、滝明久役の有岡は「長澤さんが巨大化すると言えなかったので、現場ではかなりぼかした指示を出していましたね」と秘密裏での撮影を振り返った。
そんな努力もあり、劇中では何とも言えない迫力と可笑しみのあるシーンになった巨大化。公開後にも反響は大きかったようで、長澤は「面白かったと言っていただいています。特にわたしがいつものわたしじゃない感じで出てくるシーンは、笑えたと言ってくださる方が多いです」と嬉しそうに語っていた。(磯部正和)