「オビ=ワン・ケノービ」女優、人種差別される可能性をルーカスフィルムから警告される
ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」の黒人女優モーゼス・イングラムが、同作に出演することで人種差別的な誹謗中傷を受ける可能性があると、ルーカスフィルムから警告されていたことが明らかになった。
【画像】誹謗中傷された『スター・ウォーズ』の有色人種キャスト
「オビ=ワン・ケノービ」は、『スター・ウォーズ』の人気キャラクター、オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)を主人公にした新作ドラマシリーズ。舞台となるのは『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』から10年後の世界で、ダークサイドに堕ちたオビ=ワンの弟子アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー(ヘイデン・クリステンセン)も登場する。「クイーンズ・ギャンビット」への出演で知られるモーゼスが務めるのは、オビ=ワンを追う邪悪な尋問官レヴァ役だ。
『スター・ウォーズ』シリーズでは近年、黒人俳優のジョン・ボイエガ(フィン役)やアジア系女優のケリー・マリー・トラン(ローズ役)がインターネット上での人種差別的な誹謗中傷に遭い、声を上げていた。それだけに、黒人女優であるモーゼスも事前に心構えをするように言われたといい、「それは実際、ルーカスフィルムが正面から取り組んでいることで、『こういうことがあって、残念ながら、それは今回も起こりうる。だけど、われわれはあなたを助けるためにここにいる。それが起きたら、あなたはわれわれに知らせることができる』と言われました」と The Independent に明かす。
デボラ・チョウ監督とルーカスフィルムの面々のおかげで安心して仕事ができたというモーゼスは、「もちろん、いつだってヘイトはあります。だけど、わたしはブロックボタンを押すことに何の問題もありません」と気丈に続けた。
モーゼスによると、ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」は『スター・ウォーズ』の世界に今までにない多様性をもたらすことになるとのこと。「それはわたしにとっては、ようやくか、という感じです。しゃべるドロイドやエイリアンたちがいるのに、有色人種の人々がいないのでは道理にかないません。今は2022年なんですよ。だから、わたしたちはようやく変わり始めたところなんです。だけど、始めないよりはいいと思うんです」と語っていた。(編集部・市川遥)
「オビ=ワン・ケノービ」は5月27日16時よりディズニープラスにて独占配信開始(初回は2話同時配信)