『ベイビー・ブローカー』カンヌで12分間のスタンディングオベーション!
第75回カンヌ国際映画祭
フランスで開催中の第75回カンヌ国際映画祭で26日(現地時間)、コンペティション部門に選出されている是枝裕和監督初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』(6月24日公開)が公式上映され、上映終了後に12分間に及ぶスタンディングオベーションが起こった。
ワールドプレミアとなる上映には、是枝監督をはじめ、主演のソン・ガンホや共演のカン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨンが参加。メイン会場の2,000席が満席となった。上映中には笑いが起こる場面や、涙をすする音が聞こえる場面も。そんな感動を反映するかのように、12分間にも及ぶスタンディングオベーションが贈られた。是枝監督はキャストたちとお互いを称えあい、場内に手を振り満面の笑みを見せるなど、割れんばかりの拍手喝采を全身で受け止めていた。
コメントを求められた是枝監督は「こんなに沢山の拍手で迎えてくれて本当に有難うございました。コロナの中で、すごくチャレンジングなチームだったと思うのですが、本当に一体感のある現場でスタッフ・キャストが一丸となって作り出した映画がここで皆さんのもとへ届けられたことをとても嬉しく思っています。有難うございました」とスピーチし、喜びと感謝を伝えた。
『ベイビー・ブローカー』は、「赤ちゃんポスト」に預けられた赤ん坊を巡って出会った人々のエピソードが描かれるヒューマンドラマ。最高賞パルムドールなどが発表される授賞式は現地時間28日に行われる。(清水一)