『トップガン』続編が興収11億円超えの大ヒットスタート
映画週末興行成績
5月28・29日の週末全国映画動員ランキングが興行通信社より発表され、トム・クルーズ主演のスカイアクション『トップガン マーヴェリック』が初登場首位を獲得した。土日2日間で観客動員52万5,000人、興行収入8億2,500万円、初日から3日間の累計では動員74万7,000人、興収11億5,800万円の大ヒットスタートとなった。
『トップガン マーヴェリック』は、トム・クルーズの出世作となった『トップガン』の約36年ぶりとなる続編。かつてアメリカ海軍パイロットのエリート養成学校、通称「トップガン」で厳しい訓練に耐えたマーヴェリック(トム・クルーズ)が、教官としてカムバック。かつての相棒だったグースの息子ルースターら訓練生たちは、マーヴェリックの型破りな指導に反発する。キャストに、『セッション』のマイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、ジョン・ハム、ヴァル・キルマーら。『オブリビオン』などのジョセフ・コシンスキーがメガホンをとった。
2週連続1位だった『シン・ウルトラマン』は2日間で動員22万9,000万人、興収3億4,400万円をあげ、2位。累計では動員180万人、興収27億円を突破している。既存作品では、7週目を迎えた『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』が4位に続き、累計で動員598万人、興収83億円を突破。6週目となる『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』は前週に続いて5位をキープし、累計で動員150万人、興収18億円を超えた。
また、昨年12月に公開されてからヒットを続けていた『劇場版 呪術廻戦 0』が、5月29日で劇場公開を一斉終了し、最後の舞台挨拶の模様を全国342館で中継したこともあり、8位に返り咲き。累計成績は、動員980万人、興収137億5,000万円となり、歴代興収ランキングでは14位まで追い上げた。
『夜は短し歩けよ乙女』(2017)などの湯浅政明監督が、室町時代に実在した能楽師・犬王をポップスターとして描いた長編ミュージカルアニメ『犬王』は11位のスタートとなった。
今週は、水谷豊の監督作第3弾でクラシックのオーケストラを題材にした『太陽とボレロ』、おおのこうすけのコミックを玉木宏主演で連続ドラマ化したコメディーの劇場版『極主夫道 ザ・シネマ』、伊藤健太郎が『半世界』の阪本順治監督のもと約2年ぶりに映画主演を務めた『冬薔薇(ふゆそうび)』、『戦場のピアニスト』などのロマン・ポランスキー監督の新作『オフィサー・アンド・スパイ』、河瀬直美監督が「第32回オリンピック競技大会」を題材にしたドキュメンタリー『東京2020オリンピック SIDE:A』、「機動戦士ガンダム」の初代シリーズ15話で描かれた物語を基にした『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』などが公開される。(編集部・石井百合子)
【2022年5月28日~5月29日の全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)】※()内は先週の順位
1(初)『トップガン マーヴェリック』:1週目
2(1)『シン・ウルトラマン』:3週目
3(2)『映画 五等分の花嫁』:2週目
4(3)『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』:7週目
5(5)『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』:6週目
6(8)『死刑にいたる病』:4週目
7(4)『大河への道』:2週目
8(圏外)『劇場版 呪術廻戦 0』:23週目
9(7)『流浪の月』:3週目
10(6)『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』:4週目