「オビ=ワン」女優に多数の誹謗中傷DM…スター・ウォーズ公式が異例の声明発表
ディズニープラスで配信中のドラマ「オビ=ワン・ケノービ」で尋問官リーヴァを演じるモーゼス・イングラムが現地時間30日、Instagramで人種差別的な誹謗中傷メッセージを多数受け取ったことを告白した。この投稿を受け、『スター・ウォーズ』米公式SNSではモーゼスをサポートする異例の声明が発表された。
【画像】誹謗中傷された『スター・ウォーズ』の有色人種キャスト
ここ数年、『スター・ウォーズ』キャストに対する人種差別的なバッシングが相次いでいる。黒人女優のモーゼスも、事前にルーカスフィルムから「残念ながら、それは今回も起こりうる。我々はあなたを助けるためにここにいる。それが起きたら、あなたは我々に知らせることができる」と事前に警告があったことを The Independent で告白していた。
Instagramのストーリーを更新したモーゼスは、差別用語などが混じった実際のDMを公開。同様の差別的メッセージが数百件送られてきたと明かし、「このヘイトを止めるため、何もすることができません」と胸の内を語った。
モーゼスの告白を受け、『スター・ウォーズ』米公式は現地時間31日、Twitterで声明を発表。「モーゼス・イングラムを『スター・ウォーズ』ファミリーとして歓迎し、リーヴァの物語を展開できることを誇りに思います。もし、彼女を不快にさせようとする人がいるのなら、私たちが言うことはただ一つ:私たちは抵抗します」とモーゼスをサポートする姿勢を明かし、「『スター・ウォーズ』の銀河には2,000万以上の知覚種族が存在します。レイシストになる道を選ばないで」と呼びかけた。
また、オビ=ワン・ケノービ役のユアン・マクレガーもドラマ公式SNSを通してメッセージ動画を公開。「私も今朝耳にして、胸が張り裂けました。主演・製作総指揮として、私たちはモーゼスを支えますし、彼女を愛しています。もし彼女をからかうメッセージを送っているのなら、あなたはもう『スター・ウォーズ』ファンではありません。この世界にレイシストが存在する場所などありません」と強く訴えている。(編集部・倉本拓弥)