金ローで『竜とそばかすの姫』地上波初放送 2週連続細田守作品
細田守監督のアニメーション映画『竜とそばかすの姫』が、日本テレビ系「金曜ロードショー」で7月8日(夜9時~11時24分)に地上波初放送されることが3日、明らかになった。前週の1日には同監督の『時をかける少女』(2006)を放送(夜9時~10時54分)。いずれも本編ノーカットで放送される。
『竜とそばかすの姫』は、昨年7月16日に公開され国内興行収入第3位となる66億円のヒットを記録。幼いころに母を亡くして以来、歌うことができなくなった17歳の女子高校生すずが、50億人が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に足を踏み入れたことをきっかけに、悩み葛藤しながら成長していく。主人公のすず/ベルの声を担当したのは、本作が声優初挑戦となったミュージシャン・中村佳穂。そのほか声優に、ベルの前に現れる謎の存在「竜」を佐藤健が担当したほか、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、役所広司ら豪華な顔ぶれが集結。中村佳穂が歌う主題歌「U」(millennium parade × Belle)も人気を博し、細田監督作品最大のヒットとなった。カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「カンヌ・プルミエール」に選出されたことも話題に。
細田監督は、金曜ロードショーでの放送に「『竜とそばかすの姫』が金曜ロードショーで地上波初放送されると聞いて、たくさんの方にご覧いただけるのを嬉しく思います。『竜とそばかすの姫』は、インターネットを舞台にした現代の「美女と野獣」です。アクションあり、サスペンスあり、ラブストーリーあり、そして最後には、救うべき人を助けるために一生懸命がんばる少女の物語です。とても夏らしい作品なので、皆さん是非楽しんでください」とコメントを寄せている。
前週に放送される『時をかける少女』は、1983年の大林宣彦監督・原田知世主演の実写映画など、度々映像化された筒井康隆のSF小説に基づく青春ストーリー。ある日突然、自在に時を超えるタイムリープの能力を身につけた女子高校生の真琴は、日常の些細な不満や欲求のために能力を使うようになるが、やがて人生のかけがえのない時間の意味を見いだしていく。主人公・真琴の声を担当するのは仲里依紗。その他ボイスキャストに、石田卓也、板倉光隆、谷村美月、原沙知絵ら。(編集部・石井百合子)