山寺宏一「鎌倉殿の13人」で大河初出演 名僧・慈円役に三谷から「威厳9割、いかがわしさ1割」のアドバイス
声優の山寺宏一が、小栗旬主演、三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)で大河ドラマ初出演を果たすことが9日、明らかになった。山寺が演じるのは中世きっての名僧、慈円。山寺は「まさか、まさかのオファーに震え上がりました!」と言い、三谷からは「威厳9割、いかがわしさ1割なイメージで」というアドバイスがあったという。同日、ドラマの公式Twitterで新キャスト4名が発表され、山寺のほか山谷花純、北香那、山本千尋の出演が決定した。
本作は、鎌倉時代を舞台に、野心とは無縁だった伊豆の若武者・北条義時(小栗)が鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(大泉洋)にすべてを学び、武士の世を盤石にした二代執権に上り詰めていく物語。山寺は、後鳥羽上皇(尾上松也)に仕える名僧・慈円を演じる。三谷作品はドラマ「合言葉は勇気」(2000)、映画『みんなのいえ』(2001)、舞台「12人の優しい日本人」(2005年)、SPドラマ「オリエント急行殺人事件」(2015)に出演したほか、人形劇などで声の出演をしている。
山寺は演じる慈円の印象、意気込みについて「まさか、まさかのオファーに震え上がりました! 山寺という苗字であること、小学生の頃のあだ名が『和尚さん』だったことに感謝です。(関係ないですか?)仏教界で地位を築き、政界にも影響を及ぼし、さらに自らの心の内を詠み数多くの名歌を残した慈円。知れば知るほど魅力的な人物だと感じています。天下泰平を祈り公武両立を理想としたといわれている慈円が、このドラマでどのような役割を担うのか? 心して挑みたいと思います。三谷さんからは『威厳9割、いかがわしさ1割なイメージで』というアドバイスが。逆にならないよう気をつけます!」とコメント。
なお、義時の弟・時房役の瀬戸康史、畠山重忠役の中川大志とはそれぞれバラエティ番組「おはスタ」で共演。梶原善(善児役)、八嶋智人(武田信義役)、中村獅童(梶原景時役)とも親交が深い。「瀬戸康史くんは高校生の時、中川大志くんは中学生の時にそれぞれ『おはスタ』で共演しています。2人の凄まじい進化と活躍を遠くから見守って来た者として、同じ大河ドラマに出られるというのは実に感慨深いです。梶原善さん八嶋智人さん中村獅童さんとは、仕事よりプライベートな交遊の方が多い感じです。今作での3人の大活躍を楽しんで観ていたら、まさかの自分へのオファー!! 重ね重ね驚いております」
山谷は源頼家(金子大地)の側室・せつに、北は頼家の正室・つつじに、山本は仕事人・善児に育てられた孤児にふんする。山谷、山本も大河初出演となる。(編集部・石井百合子)