金子大地、日活ロマンポルノ新作に出演 松居大悟監督作『手』
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の万寿(のちの源頼家)役でも話題の俳優・金子大地が、日活ロマンポルノ50周年記念プロジェクトで製作される松居大悟監督作品『手』(9月16日公開、R18+)に出演することが明らかになった。
山崎ナオコーラの同名小説を原作にした『手』は、年上男性ばかりと付き合ってきたさわ子(福永朱梨)が主人公の物語。金子は、さわ子が気になっている会社の同僚・森を演じる。森の転職を機に、さわ子との距離が縮まり、互いにどうしようもなく惹かれあっていく。
人懐っこく、愛くるしい森というキャラクターを体現しながらも、等身大の男女の関係を繊細かつ大胆に演じた金子。出演オファーについて「松居さんの映画にいつか出演したいと思っていたので嬉しかったです。また、歴史ある日活ロマンポルノの50周年ということで、とても光栄に思いました」と振り返り、「松居さんの現場はとても雰囲気が良く、素敵なスタッフの皆さんのおかげでリラックスしてお芝居できました。松居さんがとにかく、役者に寄り添いながら引いた目で現場にいてくださったことが素晴らしい作品作りに繋がったと思います。日活ロマンポルノを見たことがない人も気軽に見て何か感じることのできる新しい作品だと思うのでぜひ!」とメッセージ。
松居監督は「金子くんは『バイプレイヤーズ』でご一緒した縁から、次はがっつり作りたいと思ってオファー致しました。他作品で見る金子くんの役が、全て印象が違って面白くて、この“森”という捉え所が多い役をどう生きるだろうと思ったからです。稽古の時から、わからないことをわかったふりせずに共に悩めたので、悩みすぎなところもありましたが、それも良かったです。さわ子の大きな拠り所にもなり、森くん、どうしようもなく瑞々しく生きています」と語っている。
1971年から1988年まで製作された日活の成人映画レーベル・日活ロマンポルノ。誕生から50年を迎えた昨年、新企画「ROMAN PORNO NOW」が立ち上がり、新作3本の製作が発表された。『手』のほかには、白石晃士監督作品『愛してる!』(9月30日公開)と金子修介監督作品『百合の雨音』(10月14日公開)がヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。(清水一)