サミュエル・L・ジャクソン、オスカー狙いの映画よりニック・フューリーを演じたい
今年のアカデミー賞で、映画界への多大な貢献を称える名誉賞を受けたサミュエル・L・ジャクソンが、キャリアにおけるオスカーについての考えを Los Angeles Times のインタビューで明かし、賞狙いの作品に出る以上に、『アベンジャーズ』のニック・フューリーや『スター・ウォーズ』のメイス・ウィンドゥを演じる方がいいと語っている。
クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』(1994)で助演男優賞にノミネートされて以降も、名誉賞を受けるまでアカデミー賞を手にする機会がなかったサミュエル。しかし、「この映画でオスカーを獲得するはずだったとか、受賞するべきなのに叶わなかったと考えるのはうんざりするものだけど、もう何年も前に乗り越えてからは、大したことじゃなくなったよ」と語る。
現在は授賞式に参加することを楽しんでおり、プレゼンターに贈られる、お土産の詰め合わせを楽しみにしているというサミュエルは、さらに「俳優として、オスカーを成功や失敗の基準にしたことはない。俺の成功の基準は、自分がハッピーなのかっていうことだ。自分のやっていることに満足しているかどうかなんだ」と言及。「オスカー狙いの映画をやったことはない。(ささやき声で)『この映画をやればオスカーを獲れるぜ』なんて映画はね。それよりも俺は、ニック・フューリーでいたい。ライトセーバーを持ってメイス・ウィンドゥになるのもいいよね」と語っている。
その言葉の通り、サミュエルは、『パルプ・フィクション』で注目を浴びた後、『ダイ・ハード3』『ディープ・ブルー』『アンブレイカブル』など、ジャンルを問わず数え切れないほどの話題作に出演。現在も『スター・ウォーズ』や『アベンジャーズ』シリーズのファンだけなく、幅広い世代から支持されている。
サミュエル演じるニック・フューリーは、Disney+(ディズニープラス)の実写ドラマシリーズ「シークレット・インベージョン(原題) / Secret Invasion」に登場することが決定している。(編集部・入倉功一)