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役所広司、いい役が続く理由「運がいいだけ」と謙遜 いつ尽きるかドキドキ

榎木孝明からの称賛に謙遜 役所広司
榎木孝明からの称賛に謙遜 役所広司

 俳優の役所広司が18日、丸の内ピカデリーで行われた映画『峠 最後のサムライ』公開御礼舞台あいさつに登壇。長く第一線で活躍することに「運がいいだけです」と照れくさそうに語っていた。舞台あいさつには松たか子香川京子田中泯榎木孝明AKIRA小泉堯史監督も出席した。

【フォトギャラリー】『峠 最後のサムライ』公開記念舞台あいさつ

 本作は、司馬遼太郎の歴史小説「峠」を、『蜩ノ記(ひぐらしのき)』などの小泉監督が映画化。幕末に起きた戊辰戦争において、幕府軍、維新軍のどちらにも属さず、戦争を避けようと奔走した越後長岡藩の筆頭家老・河井継之助(役所)の生きざまを描く。

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 役所が演じた継之助について、継之助の幼なじみ川島億次郎を演じた榎木は「リーダーシップがある人物」と評すると「僕は美しい日本人という言葉が好きなのですが、役所さんはとても美しい」と絶賛。さらに榎木は「僕と役所さんは同い年生まれなのですが『ずっといい役が続いているよね』と言うと、役所さんは『僕は運がいいだけですよ』と言うんです。とても格好いいですよね」と羨望の眼差しを向けると、役所は「本当に運がいいんです。いつその運が尽きるか、ドキドキしながら生きています」とおどけてみせ、会場を笑わせる。

 “美しい”という部分では、小泉監督の佇まいも「美しかった」と称賛したのが、継之助の父・河井代右衛門を演じた田中。「監督は剣道をやってらっしゃったのか、すごく姿勢が良く、とても美しかった」と語ると、役所も「小泉監督は美しい映画しか作らない人。本当に美しい人です」と追随する。

 本作は当初2020年9月25日に公開が予定されていたが、コロナ禍により延期。その後も合計で3度の延期を経て、昨日ようやく封切りを迎えた。役所は「撮影は3年半前、宣伝部が一生懸命時間をかけてやってくれたおかげで昨日、初日を迎えることができました」と感無量な表情を浮かべつつ周囲に感謝を述べると「この作品には21世紀に生きる我々にとっても、心に響く言葉がたくさん詰まっています。1度だけではなく、2度、3度と観るとまた違った形で解釈できることがあります」と作品の魅力を語っていた。(磯部正和)

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