映画『BLUE GIANT』2023年2月17日公開決定 監督に「モブサイコ100」立川譲
22日、「岳 みんなの山」の石塚真一による人気ジャズ漫画をアニメーション映画化する『BLUE GIANT』のティザービジュアルが公開され、本作が2023年2月17日に公開されることが明らかになった。また、主要スタッフとして、テレビアニメ「モブサイコ100」や、映画『名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)』の立川譲が監督を務めることも発表された。
2013年に青年漫画誌「ビッグコミック」(小学館)でスタートした原作は、世界一のジャズプレイヤーを志す青年・宮本大と仲間達の奮闘を描く成長物語。感動的なストーリーに加え、音楽が聞こえてくるような表現力が読者の心をつかみ、マンガ大賞2016では3位に選出。第62回小学館漫画賞(一般向け部門)や、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の大賞に輝いた。
映像化にあたり「最大の音量、最高の音質で、主人公本人の奏でる音楽を届けたい」という制作陣の思いから、実写ではなくアニメーション映画としての制作が決定。「ジャズ好き限定な敷居の高い映画ではなく、ジャズを聞いたことがない方でも楽しめる作品を目指しています」という立川監督は、「毎日、全力で命を燃やすかのように音を出す主人公『大』と葛藤を抱えた仲間達が織りなす物語を、ぜひ一緒に体感してもらいたいです。『何かしたいけど、何をしたらいいか分からない』という問いに答えを出せる映画になるといいなと、思っています」と意気込みを語っている。
また脚本は、原作連載開始時からの担当編集者であり、「BLUE GIANT SUPREME」以降は、ストーリーディレクターも兼ねる NUMBER 8 が担当。連載開始当初から、石塚とは「映像化は望むべくもない」と話していたという NUMBER 8 だが、「とにかく『原作を超える映画』を目標に、脚本を書かせていただきました」と気合十分。「立川譲監督、制作陣、音楽班と最高のチームが集まって、最高の映画を作ってくれています。もう、絵コンテと音楽だけで号泣でした」と映画化に太鼓判を押している。
アニメーション制作には「幼女戦記」(2017)などで注目され、「デカダンス」(2020)に続いて立川監督とタッグを組む、スタジオ・NUT(ナット)が参加。作品の世界観をより良い形で表現する目的から、当初2022年公開とされていた制作期間も延長され、来年2月の公開を目指して制作に臨んでいる。(編集部・入倉功一)